医師や患者のコスト意識が低いことを背景に、医療費が押し上げられているのが「ヒルドイドの美容効果」です。将来的には、保険適用される医療が制限される可能性も浮上しています。
 『美容には、何万円もする超高級クリームよりも、医療用医薬品「ヒルドイド」がいい。』という記事が、ここ数年、女性誌やウェブに、特集記事が続々と出ているそうです。保湿効果があるヒルドイドは、医師が必要だと判断した場合のみ処方されますが、雑誌には「娘に処方してもらったものを自分に塗ったらしっとりとした」といった母親の体験談がよく載っているそうです。
ソフト軟膏タイプの50グラム入りで1185円。保険がきくので、患者負担は現役世代なら3割の350円余り、子どもなら自治体によっては無料になります。若い女性から『ヒルドイドを多めに出して欲しい』とよく言われますが、その美容効果の記事についてはよく知りませんでした。
 販売元のマルホは記事を見つけるたびに出版元に意見書を提出しています。「社会保障費の増加への対応が課題とされる中、保険適用の医療用医薬品を美容目的に使うのは、医療費の無駄遣いにつながるとの指摘がある」などとして記事の撤回を求めています。しかし、同様の記事が消えては、また別の雑誌に出ているそうです。