ある私立高校で、看護科の3年生43人がナースキャップを身に着ける戴帽式があり、生徒らは看護師を目指す決意を新たにしました。同科は5年制で、3年生が病院実習に入る前に式を行っています。生徒らはナースキャップを受け取った後、戦争下の深夜に敵味方関係なく患者を見守ったナイチンゲールの逸話にちなんで、ロウソクを手に歩いたそうです。
『看護師といえばナースキャップ』というくらい看護師のシンボルとして浸透していたナースキャップですが、それを廃止している病院が多く、最近では見かける機会がかなり減っています。ナースキャップが廃止になった理由として、不潔であることが挙げられます。毎日交換はしません。あの独特の形状を保つためにはガチガチに糊で固めなくてはいけません。その糊が、細菌やウイルスの温床になっているからです。しかも、その細菌はMRSAや緑膿菌といった院内感染で問題になる菌であることが多く、院内感染を広めることにもなり兼ねません。
もう一つの廃止理由として、ナースキャップが作業の邪魔になるという理由があります。病室は狭く、大部屋も個室もベッド周辺のスペースは、かなり限られています。その限られたスペースの中に、点滴台が置かれていたり、人工呼吸器等の医療機器が置かれていたりします。狭い中で作業していると、気づかないうちにナースキャップが点滴や医療機器に触れてしまいます。
 以前は、ほとんどの看護学校で行われていた戴帽式も、現在では廃止されているところが多いそうです。