話題のアンテナ「日本全国8時です」で聞いた話です。木曜日は、東京大学名誉教授、月尾嘉男先生の「賢くなれる雑学コラム」です。
15世紀のフランス王国と新興勢力の神聖ローマ帝国とのイタリア戦争、16世紀から17世紀にかけての神聖ローマ帝国と新興勢力のオスマン帝国の戦争、19世紀中頃のフランス・イギリス・オスマン帝国と新興国ロシア帝国のクリミア戦争、19世紀末から20世紀始めにかけての新興勢力であった日本が清国とロシア帝国を破った日清戦争と日露戦争、その日本がアメリカに破れた太平洋戦争などがあります。
*ツキジデスの罠:戦争が回避された事例
・15世紀初頭から大航海時代の先頭に立ったポルトガルとそれを追いかけたスペインとの対立です。ポルトガルはアフリカ最南端の喜望峰の発見から、インド航路の開拓で先行しますが、スペインはコロンブスの新大陸発見やマゼランの世界一周航海を支援して対抗し、領土争いが発生します。それを解決したのは1494年にローマ教皇の仲介によって成立した、「トリデシリャス条約」でした。これは現在の経度でいえば西経46度付近の大西洋の中央を通る子午線で地球を2分し、それより東側で発見した陸地はポルトガル領、西側はスペイン領とすることで和解しました。
・第二次世界大戦後から1991年のソビエト連邦崩壊まで続いた米ソの冷戦。戦後、米ソ間には朝鮮戦争、キューバ危機、ベトナム戦争など世界大戦に発展しかねない紛争が何度も発生しています。それでも何とか冷戦のままで1991年のソビエト連邦の崩壊まで核戦争に発展しなかったのは、これまでの戦争に発展した事例では領土が国境を接していた場合が大半であったのに、アメリカとソ連は、大きく離れていたこと、また核戦争になれば、両国だけではなく世界全体が壊滅しかねない大惨事になることなどがあげられます。

[https://localchubu.blogmura.com/takaoka/ranking.html ]
いま国際政治の分野で話題になっている「ツキジデスの罠」についての話でした。2015年、オバマ大統領がアメリカで開催された米中二国間の首脳会談にて、南シナ海などで急速な軍拡を進める中国の習近平国家主席との話で用いました。「一線を越えてしまった場合はもはや後戻りをすることは困難になる」という牽制の意味合いと思われます。
ツキジデスはおよそ2400年前の紀元前5世紀後半から4世紀初頭まで活躍したギリシャのアテナイの歴史家です。ツキジデスは、「アテナイの興隆と、それを懸念したスパルタという関係が戦争を避けられない状態にした」と書いています。ある地域を支配している既存勢力に対し、新勢力が台頭してくると、その新勢力は既存勢力に挑戦するようになり、必然的に対立するようになるという状態を、アメリカの政治学者グレアム・アリソンが、この故事を引用して「ツキジデスの罠」と名付けたのです。
・ツキジデスの罠に嵌って戦争になった例ツキジデスはおよそ2400年前の紀元前5世紀後半から4世紀初頭まで活躍したギリシャのアテナイの歴史家です。ツキジデスは、「アテナイの興隆と、それを懸念したスパルタという関係が戦争を避けられない状態にした」と書いています。ある地域を支配している既存勢力に対し、新勢力が台頭してくると、その新勢力は既存勢力に挑戦するようになり、必然的に対立するようになるという状態を、アメリカの政治学者グレアム・アリソンが、この故事を引用して「ツキジデスの罠」と名付けたのです。
15世紀のフランス王国と新興勢力の神聖ローマ帝国とのイタリア戦争、16世紀から17世紀にかけての神聖ローマ帝国と新興勢力のオスマン帝国の戦争、19世紀中頃のフランス・イギリス・オスマン帝国と新興国ロシア帝国のクリミア戦争、19世紀末から20世紀始めにかけての新興勢力であった日本が清国とロシア帝国を破った日清戦争と日露戦争、その日本がアメリカに破れた太平洋戦争などがあります。
*ツキジデスの罠:戦争が回避された事例
・15世紀初頭から大航海時代の先頭に立ったポルトガルとそれを追いかけたスペインとの対立です。ポルトガルはアフリカ最南端の喜望峰の発見から、インド航路の開拓で先行しますが、スペインはコロンブスの新大陸発見やマゼランの世界一周航海を支援して対抗し、領土争いが発生します。それを解決したのは1494年にローマ教皇の仲介によって成立した、「トリデシリャス条約」でした。これは現在の経度でいえば西経46度付近の大西洋の中央を通る子午線で地球を2分し、それより東側で発見した陸地はポルトガル領、西側はスペイン領とすることで和解しました。
・第二次世界大戦後から1991年のソビエト連邦崩壊まで続いた米ソの冷戦。戦後、米ソ間には朝鮮戦争、キューバ危機、ベトナム戦争など世界大戦に発展しかねない紛争が何度も発生しています。それでも何とか冷戦のままで1991年のソビエト連邦の崩壊まで核戦争に発展しなかったのは、これまでの戦争に発展した事例では領土が国境を接していた場合が大半であったのに、アメリカとソ連は、大きく離れていたこと、また核戦争になれば、両国だけではなく世界全体が壊滅しかねない大惨事になることなどがあげられます。
現在、米朝関係も緊迫していますが、他にもヨーロッパではクリミア半島を巡るG7の国々とロシアの関係、アフリカでは数多くの内戦、アジアでは韓国と北朝鮮、日本と中国、日本と韓国など微妙な関係が溢れています。
ドイツ帝国の首相ビスマルクの「賢者は歴史に学ぶ」の言葉を想い出し、日本の為政者も戦争を回避できた事例を研究してほしいと思います。
ドイツ帝国の首相ビスマルクの「賢者は歴史に学ぶ」の言葉を想い出し、日本の為政者も戦争を回避できた事例を研究してほしいと思います。

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