『盲腸(虫垂炎)』って言葉、聞いたことありますよね?なんとなく「お腹が突然、ガマンできないほど痛くなる病気でしょ?」と思われた方が多そうです。一方で、「ムダな臓器で、切っちゃった方が良いんでしょ?」なんて思われた方もいるかもしれません。でもよくよく考えてみると、そもそも盲腸って「病気」の名前なのでしょうか?
『盲腸(虫垂炎)』は、誰でも聞いたことのある病気ですが、意外なほど知らないことだらけ! 最近、40万人近くを調べた海外の研究で、『盲腸(虫垂炎)』の新たな側面も見え始めてきています。2015年に発表された研究で、「盲腸(虫垂炎)」で手術をした人7万人以上と、手術をしていない人およそ30万人を14年間近く調べたところ、手術をした人はその後1年半~3年半の間、2.1倍ほど大腸がんになりやすいという結果が示されました。盲腸は大腸の一部を指す言葉です。大腸と小腸の境目のあたりにあり、人間では小さいですが、馬などの草食動物では大きく、草などの植物を消化する働きをしていると考えられています。でも、実は激痛の原因になるのは盲腸そのものではありません。人間の盲腸には、直径3~5ミリほどの「虫垂」という細い袋のような臓器がついており、ここに何かが詰まったりすると炎症が起きて激痛を引き起こします。ですので、盲腸の正式な病名は「虫垂炎」といいます。最近の研究で、虫垂にはたくさんの免疫細胞が住んでおり、健康と深くかかわる「腸内フローラ」が良い状態に保たれるよう働いている可能性があることがわかってきました。
盲腸(虫垂炎)になったら、治療は「手術で虫垂を切除する」か「薬で炎症を抑える」場合がほとんどです。炎症があまりにひどかったり、ウミがひどくたまってしまったりしているケースでは、手術が選択されることが多いようです。しかし、薬も進歩しているし「基本的には薬の治療(保存療法)で良い」という意見もあります。また、まず薬で炎症を抑え、その後に手術を行うという治療法も増えています。
•薬で治療する場合は、虫垂を切らずに保存することができます。でもその後、10~35%くらいの人は盲腸(虫垂炎)が再発してしまうことがわかっています。
•手術をすれば、二度と盲腸(虫垂炎)に悩まされることはなくなります。一方で最新の研究では、虫垂を切ると、その後3年半の間、大腸がんのリスクが2.1倍になるという研究も出ています。
盲腸(虫垂炎)を予防できたら嬉しいことですが、そんな方法はあるのでしょうか?2000人を対象にした調査で、食物繊維を多くとっている人は、そうでない人より盲腸(虫垂炎)になりにくいという結果が出ました。海藻類や野菜など、食物繊維が豊富な食材をバランスよく取り入れた食生活を心がけてみてください!(ためしてガッテンより)
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