教えて!goo に、こんな質問がありました。『痴呆が進んだおばあさんが医者に恋をします。医者が往診に来た時に、お茶を入れている最中に失禁をしてしまいます。そして次の日、おばあさんは自殺をしてしまうという内容だったと思います。何という本だったのか?どなたかご存知でしたら、教えて下さい。』
 これは1997年に発行された『黄昏流星群』2巻にある「鈍色の星」です。老人性痴呆のお婆ちゃんが往診の先生に恋をして、女を取り戻します。結末は寂しいことになりますが、痴呆症の最善の薬は恋なのかもしれません。医者に想いを寄せる78歳のお婆さんの姿が、強く心に残りました。小早川先生は、50歳、人口10万人の地方都市で開業する内科医です。この町に生まれこの町で育ち東京の医大を出て、父親の跡を継いだ典型的な開業医です。わたしも同じような境遇で、自らの未来をのぞきこむような感じでこの作品と接しました。この医師と同級生だった娘が言いました。「ねえ、ボケって人生の最後に、神様が与えてくれた天国なのかも知れないわね」と。
この本が発売された頃、わたしもまだ50歳でした。2年後の1999年に、痴呆症の薬・アリセプトが発売されました。介護保険が整備されたのは、2000年のことでした。そして痴呆症は認知症という病名に変わりました。
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