本日の「花子とアン」で歩くんが疫痢で急死しました。さて、疫痢とは?「疫痢」とは赤痢菌によって引き起こされる症状で、大正10年代から戦前まで、特に乳幼児(2歳から5歳児が中心)に多く見られました。細菌性赤痢の重症型で、一般的な赤痢の症状である高熱や下痢(出血を伴う)に加え、けいれんや血圧低下、意識障害などを引き起こします。疫痢にかかった乳幼児は短時間であっという間に死亡してしまう例が多く、乳幼児の命を奪う病気として恐れられていました。しかし、疫痢は昭和39年以降にはほとんど見られなくなりました。最近の小児科の教科書には、記載がありません。
赤痢は、下痢・発熱・血便・腹痛などをともなう大腸感染症です。従来、赤痢と呼ばれていたものは、現代では細菌性赤痢とアメーバ性赤痢に分けられ、一般的に赤痢と呼ばれているものは赤痢菌による細菌性赤痢の事を指します。小児の血便をみたら、赤痢よりまず腸重積を疑います。腹部エコー検査が、第一選択です。
いま外来で、小児の高熱・けいれん・血圧低下・顔面蒼白・意識障害をみたなら、まず髄膜炎、インフルエンザ脳症などを考えます。
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