あるとき突然心臓が異常にけいれんする病気、それが「心房細動」です。この病気を抱える人は、全国に推定で130万人いるとされています。しかし、そのおよそ4割の方が、自分の心臓がけいれんしているという自覚症状がありません。
心房細動が起きると、自分で異常に気づける人もいます。心房細動が起きた際、急に心拍数が1分間に最高150回ほどに増え、胸の鼓動が大きくなります。一方、一日中心房細動が起きているにもかかわらず、自覚症状がないひともいます。安静時の心拍数は1分間に70回程度と正常範囲内です。なぜ、同じ心房細動なのにこれほどの違いがあるのでしょうか。
洞結節が発する電気信号のリズムに従って、心房や心室が規則正しく動きます。ところが、なぜか突然心房のあちらこちらにニセの電気信号が現れることがあります。これに惑わされて心房が高速で動いてしまうのが、「心房細動」です。心室もつられて速く拍動しやすいタイプの人は、心拍数が急上昇します。
心房細動が起きているかどうか自分で簡単に発見できる方法があります。自分で脈を測れば、心房細動が起きているどうかチェックできます。脈を測るタイミングは、就寝前と、朝起床したときです。最近の研究では、心房細動はリラックスしているときや就寝中など、副交感神経の働きが活発なときに起きやすいことが明らかになりました。手首で脈がわかりにくい場合は、首筋を優しく触って脈を測ります。脈のリズムや強弱が乱れていたりした場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。睡眠不足、過労、ストレス、過度の飲酒なども、心房細動を起こしやすくすることがわかっています。
根本的治療は、特殊なカテーテルを心臓の内部へ入れ、心房細動を起こすニセの電気信号の発生源の周りを焼きます。「ニセ電気信号」の発生源は、肺静脈に存在することが突き止められています。そこで、肺静脈と心臓の接合部付近を焼いてしまうと、ニセ電気信号が心臓へと伝わらなくなり、心房細動の発生を食い止められます。早期の段階であれば、90%が完治します。ただし、長年心房細動を抱えている人や、75歳以上の高齢の方にはあまりこの治療による効果が期待できません。カテーテル治療が適さない人の場合でも、心房細動によって血栓ができるのを防げば、大丈夫です。血栓を作りにくくする新しい「抗凝固薬」が発売されています。(ためしてガッテンより)
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