日本消化器がん検診学会の超音波検診委員会は、「腹部超音波検診判定マニュアル」を発表しました。2011年に作成した「腹部超音波がん検診基準」を基に、日本超音波医学会、日本人間ドック学会と合同で作成したものです。腹部超音波検査は癌検診としての有用性評価はいまだ行われておらず、当指針を普及させることで、腹部エコー検診の質向上や癌判定基準の共通化を図り、将来的に癌検診としての精度および有効性評価につなげる狙いです。人間ドックの腹部超音波検査では、長い間胆嚢しか診ていませんでした。すべての臓器を診て、正常と判定した場合、見落としの責任がとれなかったからです。異常な所見が写真として記録されていなければ、後でどんな優秀な医師が読影したところで、がんがあると診断はできません。
当指針では、実施基準として「肝臓」「胆嚢、肝外胆管」「膵臓」「腎臓」「脾臓」「腹部大動脈」を正式な対象臓器に指定しています。各臓器につき考えられる所見をリストにし、それぞれの所見に対してカテゴリー0(判定不能)から5(悪性)を設定しています。
副腎や下腹部は対象となっていませんが、わたしは膀胱や子宮・卵巣も必ず確認することにしています。当院の診断装置は最新のものです。多くの病院では、腹部超音波検査のスクリーニングは、臨床検査技師や放射線技師の仕事です。当院では、わたしがすべての検査を行っています。
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