ラジレス(ノバルティス社)はレニンアンジオテンシン系酵素の最上流に位置する「レニン」を直接阻害する唯一の降圧剤です。日本では2009年10月に販売が開始され、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(ARB)以来の新規降圧剤として期待を集めていました。ところが、期待した心臓・腎臓保護効果は認められず、さらに腎機能障害を伴う2型糖尿病患者を組み込んだ「ALTITUDE」試験でARBとアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE)にラジレスを追加投与したところ、非致死性の脳卒中や高カリウム血症、低血圧などの副作用が浮上し、同試験は2011年に中止になりました。
ALTITUDE試験の副作用問題を受けて、2012年に全世界で、糖尿病患者のARB、ACEとの併用を「禁忌」とするラジレスの添付文書改訂を行い、その影響で同剤の全世界売上高は減少しました。これに伴って、ラジレスとアムロジピンとの配合剤ラジムロは、世界でほとんど売れませんでした。49ヵ国で承認を得ているにもかかわらず販売は7ヵ国のみです。日本でもノバルティスファーマ社は3月24日付で承認を取得しましたが結局、海外での動向や、代替えとして単剤の併用療法が存在することなどを考慮し、製造販売承認取得済みのラジムロHD,LDの発売中止を決めました。
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