脳梗塞には、動脈硬化によって起こるものと、心臓の病気が原因で起こるものがあります。心臓の病気が原因で起こる脳梗塞を心原性脳塞栓症といい、その多くは心房細胞という不整脈の一種によって起こります。心房細動が起きると、心臓が細かく震えて脈が乱れ、心臓の中の血液がよどんで血栓ができやすくなります。血栓の多くは左心房にでき、左心室から大動脈、頸動脈を通って脳に流れていき、脳の血管に詰まって脳梗塞を引き起こします。
心房細動による脳梗塞には、「高齢化などにより増加傾向にある」「脳が広範囲に障害され重症になりやすい」「心房細動には自覚症状がないことも多く見逃されやすい」という3つの特徴があります。心房細動の発症率は高齢になるほど高まります。加齢のほか、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病、喫煙なども、心房細動を起こす危険因子になるので注意が必要です。また、心房細動による脳梗塞は、動脈硬化による脳梗塞に比べて血栓が大きいことが多いなどの理由から、より太い血管に詰まりやすく、脳が広範囲に障害されてしまいます。死亡率が高くなり、寝たきりなど重い後遺症を残すことも多くなります。
  心房細動には持続性心房細動と発作性心房細動があり、発作性の場合は短期間で治まるため、心電図検査を行っても見逃されることが多くなります。
 心房細動による脳梗塞を防ぐためには、心臓に血栓ができるのを予防する抗凝固薬という薬が用いられます。心房細動による脳梗塞やTIA(一過性脳虚血発作)を起こしたことがある場合や、心房細動以外に「心不全」「高血圧」「75歳以上」「糖尿病」のうち2つ以上がある場合などに、抗凝固薬の服用が必要です。抗凝固薬にはワルファリンのほか、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバンといった新しい薬があります。ワルファリンには脳梗塞の発症を1/3に減らす効果がありますが、血液検査を受けて用量を調整したり、納豆など一部の食品やほかの薬が作用に影響するなどの使いにくさもあります。新しい抗凝固薬はワルファリンに比べると利便性や安全性が高いといえます。
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