これ、感想書くにはネタバレするしかないよね。
そういう映画。
予告編で観客が騙される系なのだということは理解したけれど、ふたを開けてみたらそういうことなのね…いい意味で裏切られた。
まあいわば「シックス・センス」と「カプリコン・1」みたいな作品。
観客がどこで自分が騙されているか気づくかで見方も変わるのかなと思います。
その小道具として原題である「HYPNOTIC」がキーワードになっていて、邦題の「ドミノ」がすでにまやかしである。
催眠術で人の心をどこまで操れるのか知らないけれど、最近はこうした現実と非現実が混とんとするサイキック系の作品も増えているので、いろんな情報が映像としてインプットされていればいるごどはまるかもしれない。
自分もその口で直前にサイキックスリラー「イノセンツ」も観ていたし、過去のマーベル作品「ドクター・ストレンジ」なんかも楽しんだ方なので、さらに考察しようとしてまさにドミノのごとく終わりのない迷宮に誘われてしまった。
最近よく見るようになった同じ時間を繰り返すタイムリープ系の映画やドラマ。
ヨーロッパ企画の「リバー、流れないでよ」とか数分間を繰り返すなんて作品もありました。
ブームなんですかね?一時期はタイムパラドックスとかを前面に出す作品が多かったようだけど、あまりにも大掛かりな作品になりすぎて、結局サノスの指パッチンで何でもありになっちゃったのかな。
でもこういう観客に心理戦を挑むような作品は比較的上映時間も短めで嫌いじゃないです。
もっとも予告編とかで先に作品の傾向を知ったうえでないとチンプンカンプンで乗り切れないまま終わっちゃうかもね。
ロバート・ロドリゲスも久しぶりだったけど、スピード感のある演出は相変わらずで気持ちよく観られました。
やっぱり映画がいちばん楽しいのは90分から100分くらいの上映時間だと思います。
まあ自分がウォーター・ヒル好きなのもありますが。
ユナイテッド・シネマ前橋 スクリーン2