2020 春の青春18きっぷ~常磐線全線開通…いわき⇒仙台。 | MCNP-media cross network premium/RENSA

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出会いの連鎖-RENSA-を求めて。

メディアの旅人はあなたです。

慌ただしくチェックアウト。
駅近とはいえホームに出るまでそこそこ時間はかかるのでゆっくりはできません。
 
駅前ロータリーはバスターミナルになっています。
早朝から運行している便もあり、案内の係員の方も出ていました。
 

 
JRいわき駅。
 
 
向かいの商業施設も明るい中で見るとその大きさがわかります。
 
 
今日もいい天気になりそうです。
 
 
さあ改札へ向かいましょう。
 
 
常磐線全線開通の旅2日目スタートです。
 
 
実のところ、昨日のいわき以北の常磐線見合わせのこともあって、最悪の場合にはなんとか仙台まで移動してそのまま帰路に就くことも考えてました。
 
また福島原発の事故により代行バスでの運航を余儀なくされていた区間の駅で途中下車して、その周辺を散策するプランも考えましたが、原ノ町までは電車の本数も少ないエリアでもあるので、今回は先を急ぐことにしました。
 
まずは仙台を目指します。
 
 
常磐線原ノ町行きは3・4番線の発着。
 
 
時刻はまだ7時前。
 
 
すでに原ノ町行きの常磐線は入線しています。
 
 
隣のホームには水戸行きの常磐線。
 
 
常磐線全線開通の旅、2日目のスタートです。
 
 
いわきは日帰り圏とわかったのでまた機会があれば来るかもしれません。
 
ちなみに前夜のチェックインの際にホテルのフロントでスタッフの方から、スパリゾートハワイアンズの割引チケットの説明がありました。
世代的にはいまだに常磐ハワイアンセンターの方がピンとくるのですが、このエリアの復興の象徴としてはやはり欠かせないスポットだとはわかっています。
 
先に紹介したテレ朝チャンネル1「AKB48チーム8のあんた、ロケロケ!」の福島ロケの二日目は、スパリゾートハワイアンズで収録されているので、ファン目線のロケ地めぐりとしては押さえたいところでもありますが、さすがにこれといった準備もなく一人で出掛けるには敷居が高いですね。
 
もちろん映画「フラガール」も観ているので、このサイトのテーマであるメディアクロスの視点でいえば、映画のロケ地を歩くという楽しみ方もありそうですが。
 
なおスパリゾートハワイアンズへのアクセスとしては手前の湯本駅から無料送迎バスが出ているようです。
街歩きを兼ねてという考えもありますが、入場料金が通常3570円というのは厳しいかな。
 
ただいわきを発着する磐越東線はまだ未踏の鉄路なので、必ずまた来ることになるような気もします。
 
 
定刻にいわき駅を出発。
移動を再開して最初にしたことは、今夜の宿の確保。
 
今日はこのあと気仙沼経由で陸前高田や大船渡方面へ大船渡線BRTで移動します。
当初は思い切って三陸鉄道まで乗り継いでしまうくらいの欲張り計画を立てていて、このまま電車移動で到達可能な釜石泊を考えましたが、さすがに暗くなってからの到着は食事なども考えるとリスクがあります。
 
そこで大船渡線BRTの終着駅で三陸鉄道南リアス線の起点でもある盛まで行って戻れる大船渡泊も一考でしたが、帰りのBRTのルートを再考した結果、もし今後天候等で何かあっても、最終日の移動手段をある程度想定できる気仙沼まで戻ることにしました。
 
宿泊するホテルは事前に調べてあって、文字通り駅の真ん前という立地のホテルパールシティ気仙沼に無事確保できました。
 
ホテル内の食事処もあるようなのであまり遅くならなければ夕食にありつけそうです。
最悪の場合は気仙沼駅にコンビニNEWDAYSがあるので買い出しもできそうです。
 
 
無事今夜の宿は確保できましたが、事前に考えていた宿泊プランはあと一部屋で滑り込みセーフ。
いずれにしてもこれで2日目の旅に集中できます。
 
常磐線はこのあとあの福島第一原発の警戒区域となっていたエリアを北上し、報道等でもよく耳にした地名の駅が続きます。
 
広野駅。
東日本大震災のあと、福島原発事故による警戒区域に最も近い駅がここ。
 
 
周辺は何もない駅前でしたが、この太平洋側に福島第一原発があることを考えると、何か重い空気に覆われてるような気がしてしまいます。
 
 
Jヴィレッジ駅。
所在地の地名は楢葉町。
石巻の渡波駅でも感じたことですが、何度もニュースで耳にしている地名を聞くと東日本大震災のことにすぐ思いが及びます。
 
 
ここは平成に設置された最後の鉄道の駅で、原発事故のあとは復興の拠点となっていた場所に開設されもともと臨時駅扱いだったのが、今回の全線開通を受けて常設駅になりました。
 
楢葉町界隈の常磐線沿線の太平洋側はどこも同じような不毛の景色が広がっています。
 
 
電車は富岡町に入りました。
 
 
富岡駅に到着。
この先浪江駅までが不通区間でした。
富岡駅の旧駅舎は津波の被害で流失していたのですね。
 
 
富岡駅から双葉駅間には2つの駅があります。
 
夜ノ森駅は除染後の放射線量が下がらない影響もあるということで駅舎は解体されたそうです。
 
大野駅は大熊町にあり、福島第一原発の最寄り駅がここ。
ここから東に3キロの場所に福島第一原発があります
 
双葉駅。
福島第一原発の5号機・6号機が双葉町が立地していたんですね。
 
 
この3月4日に駅周辺の帰還困難区域の避難指示が解除。
 
 
浪江駅。
ここから先はすでに開通している区間になります。
富岡・双葉・浪江という名称は一生忘れないでしょう。
 
 
ちなみに6年前は舞台観劇のあと原ノ町泊でしたが、広野町あたりの放射線量が0.130 マイクロシーベルトだったのに対して、双葉町では6.630 マイクロシーベルトという数字が計測されていました。
 
※2014.3.21
 
「原ノ町から先のレールを客車が走るのは何年後でしょうか。」
 
当時の自身のツイートでこう呟いていました。
あれから6年経って常磐線は全線開通を迎えました。
 
そして無事終点原ノ町に到着。

 
常磐線全線開通の旅はいよいよ後半戦です。
 
 
前回ここに降り立ったのは2014年の3月の舞台観劇のとき。
 
地元から夜行の高速バスで仙台に早朝到着、そのままほぼ始発に近い常磐線で移動開始し、途中で代行バスに乗り継いで、まだ小雪が舞うような寒い原ノ町に着きました。
 
写真は天候が回復した翌日のもの。
 
※2014.3.22
 
駅の風景はあの日と変わりありません。
 
 
全線開通の表示に描かれているのは現在の特急ひたち号の雄姿。
 
 
仙台行きへの乗り換えで跨線橋を渡ってホームを移動しました。
向かいのホームに乗ってきた常磐線が停まっていますが、前回ここに着いたとき、まったく別の車両の姿がありました。
 
 
ホームの向こう側に東日本大震災で運転打ち切りとなった上野行きの特急スーパーひたちが、経年の風雨にさらされたままそこにとどまっていました。
 
※2014.3.21
 
この光景は写真で見るよりずっとショッキングでしたね。
 
※2014.3.21
 
号車表示の数字もすっかり色あせていました。
 
※2014.3.21
 
この日は青空の下、何事もなかったような駅の風景がそこにあります。
すでに停車していた原ノ町始発の仙台行きに乗り換えです。
 
 
仙台に向けてこの旅最後の常磐線で出発です。
 
6年前の南相馬あたりは朝は冷たい雨が降っていました。
 
※2014.3.21
 
途中の相馬駅から亘理駅までは前回の訪問時は代行バスが運行されていました。
 
 
定刻に仙台に到着。
昨年の夏以来、約8ヶ月ぶりの仙台です。
 
 
この後も東日本大震災の被災地をめぐります。