大宝蔵院の拝観を済ませて西院伽藍と東院伽藍を真っ直ぐ繋ぐ参道に戻ってきました。
休憩をとったとはいえ、痛み止めの効果はすでに切れている時間帯なので、無理せずゆっくり歩を進めていきます。
ここから100メートルほど東に進むと東院伽藍になります。
参道の両脇には築地塀が続き、いくつかの塔頭寺院が並んでいます。
法隆寺作業所の看板がかかっています。
大ぶりの松の木が参道にまで伸びています。
宗源寺。
法華院。
福生院。
体力気力にもっと余裕があれば、一ヶ所ずつ確認しながら歩いたのですが、バラバラと写真を撮っただけで先に進みました。
参道に沿って流れる水路と築地塀、なかなか風情があります。
参道の先に四脚門があり、ここから先が東院伽藍の境内となります。
なお拝観料は西院伽藍・大宝蔵院・東院伽藍と共通になっています。
境内に入ると手水舎もあります。
かつては東院の中門であった礼堂が南側にあります。
そして境内正面中央にあるのが有名な夢殿。
本尊の救世観音像は春秋の特別開扉の時期にしか拝観できません。
向って右側が舎利殿、左側が絵殿というように中央から左右で別々になっています。
東院伽藍の境内は西院伽藍と比較すると驚くほど狭く感じますが、実際には西の西円堂エリアと対をなす伽藍になるので、規模としてはバランスが取れているのかもしれません。
東院伽藍の参拝はあっという間です。
回廊の外に出ると鐘楼。
こちらも国宝とのことですが足を止める人もあまりいませんね。
夢殿を後にして北側に回り込みます。
突き当りにも塔頭があります。
こちらは北室院。
東院伽藍の北側にあるのが中宮寺。
本尊である国宝菩薩半跏像は飛鳥時代を代表する有名な仏像です。
さてここまで来る参拝客もまばらです。
夢殿を出てそのまま東院伽藍を後にする人も多いでしょう。
また中宮寺は法隆寺と別に管理されているので拝観料も別途必要となります。
その案内を読んで門前で引き返す家族連れなども見受けられました。
時刻はすでに14時を回り歩くのもかなり辛い状況になっていましたが、ここまできたら久しぶりにあの御尊顔を拝したいと思い、拝観窓口に向かいました。
大晦日の午後、さすがに中宮寺まで足を延ばす観光客も少ないようで境内はとても静かでした。
法隆寺と同じく聖徳宗の寺院で正式には法興山中宮寺、聖徳太子が母穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめひこ)のために建立したと伝わります。
創建当時はさらに東方に四天王寺式伽藍を配し、西の法隆寺に対する壮大な敷地をもっていたようです。
その後寺運衰退の中で幾度かの盛衰を経て、現在は門跡尼寺として1300年の歴史を紡いでいます。
現在の伽藍は国宝菩薩半跏像を本尊とする本堂のみで、参拝客は堂内に上がって国宝を直にお詣りすることができます。
堂内には案内の女性が一人、参拝客が集まったタイミングで音声案内のガイドを堂内に流して、その後はある程度近くまで歩み寄って本尊を観ることができます。
基本堂内に坐しての参拝となりますが、後方には椅子も用意されており、すでに股関節痛みで正座は厳しい状況でしたので、申し訳ないですが椅子を利用させていただきました。
寺伝では如意輪観音とも伝わるようですが、もともとは弥勒菩薩像として建立されたのではないかと言われます。
その容姿から国宝指定第一号となった京都太秦広隆寺の弥勒菩薩座像と比較されますが、中宮寺の菩薩半跏像の方が女性的なイメージがします。
なおもう一つの国宝である天寿国曼荼羅繍帳についてはレプリカが展示されています。
中宮寺の参拝はこれだけです。
別途拝観料を払っての参拝になりますので、よく分からずに来た方にはやや物足りないのかもしれません。
できれば法隆寺と共通拝観の料金設定で対応してもいいのかと思いました。
久しぶりの参拝だったので御朱印をもらおうと思いましたが、どうやら堂内では対応されていない様子。
そのまま本堂を辞して境内を少しだけ散策。
本堂の正面辺りに東を向いて小さな祠がありましたが、何を祀っているのか確認できませんでした。
これで東院伽藍の参拝は終了。
中宮寺を出る時に受付時に御朱印帖を預けるシステムだったことに気づきましたが、時間も時間ですしそろそろ歩くのもきつくなってきたので今回はそのまま境内を後にしました。
再び来た道を戻ります。
これで今回の法隆寺参拝のスケジュールはすべて終了。
参道を戻る歩幅も遅々として進まずという感じでかなり疲労感が溜まっています。
ようやく南大門まで戻ってきました。
この時点で時刻は15時前でしたか、法隆寺に到着したのが11時過ぎでしたから結局4時間近くかけての参拝となりました。
このまま明るいうちに奈良市内に戻ってホテルにチェックインの予定ですが、考えたら今回も昼食をとらずに歩き回ってしまいました。
バス停近くにあった食堂を兼ねた土産物店でようやく食事です。
時間帯もあってメニューも限られていましたが、温かいおそばを食べてやっとひと息です。
あ、これが年越しそばになりました。
平成29年もあと9時間7時間ほどです。



































