「劇場版 Infini‐T Force/ガッチャマン さらば友よ」 | MCNP-media cross network premium/RENSA

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「劇場版 Infini‐T Force/ガッチャマン さらば友よ」(2018/松竹)
 
 監督:松本淳
 脚本:熊谷純
 
 声の出演
 関智一 櫻井孝宏 鈴村健一 斉藤壮馬 茅野愛衣
 遠藤綾 鈴木一真 船越英一郎
 
 おすすめ度…★★☆☆☆ 満足度…★★★☆☆
 

 
ごめんなさい、この映画、気にはなっていたけれど、お金を払ってまで観たいとは思わなかったのです。
 
昨年先行してオンエアされたテレビシリーズを期待していたのに、なんとモーションピクチャーを導入したフルCGアニメとなっていて、正直キャラクターの造形が気持ち悪くて、なんで健が無精ひげのおっさんなんだよ?とか、一回目で挫折してそのまま録画だけしてちゃんと観ていないのです。
 
そもそもガッチャマンとキャシャーンはドンピシャで嵌った世代でしたが、ポリマーとかテッカマンはまったくスルーだったし、その他のタツノコ作品というと初期の「タイムボカン」シリーズ以外は「未来警察ウラシマン」を観たくらいかな。
だから今回の映画迷っていたのです。
 
事前の情報で前半にテレビシリーズのダイジェストが簡単に挿入されるものの、一応映画だけでは理解できない部分も多そう、何とか録画してあったテレビシリーズをチェックし始めたものの、5話くらいまでしか観てない。
それでも残りを全部観るうちに上映期間も終わりそうだし、まあ設定となるパラレルワールドというのが理解できたので何とかなろうだろう、でも代償は払いたくないから鑑賞ポイントで観ておこうか。
 
そう思って一度シネコンに行ったのですが、ポイントが貯まっていたのは別のシネコンだとその時に気づき、結局別の映画を観ちゃった。
 
その後ようやくそのシネコンのポイントが貯まったのがこのタイミングということで観てまいりました。
 
無料鑑賞なのでいろいろ文句を言っちゃ申し訳ないですが、どうしてもあのモーションキャプチャーのキャラクターはダメでしたね。
ぶっちゃけ蝋人形がしゃべっているような感じがしちゃって、表情がアップになるたびに現実に引き戻されちゃうので集中できません。
 
キャラクターに関してはリアリティを演出するつもりだったのでしょうが、かえって作り物感が増長されちゃって、ディズニーアニメとかに慣れている今のアニメファンには違和感しか残らない。
作り手が目指すものと観客の見たいものとの乖離がここまで相反しちゃうと厳しいな。
 
一方で見せ場であるアクションシーンやキャラクターの動きは悪くなかったと思いますが、やっぱり最後までどこか中途半端な感じは否めません。
どこかのレビューで「低予算で頑張ってるんだから文句言うな」みたいな書き込みを読みましたが、だったらモーションピクチャーなんか導入するなよと。
 
中途半端なモーションピクチャーなら思い切って実写とCG映像の融合って手もあったのかなと思いますが、実写作品ではすでにケチがついてしまっているので難しそう。
 
でもこの前観た「BRAVE STORM」では「レッドバロン」と「シルバー仮面」の世界観が、実写とCGでうまく映像化されていたし、アニメ作品でもまだ他にやりようがあると思うんですけどね。
 
そもそもタツノコは何を目指してこういう作品にしちゃったのでしょう?
従来のアニメーション制作でも十分にアニメファンには受け入れられるはずだし、先に公開された「マジンガーZ」の方がリラックスして観ることができました。
 
そういえばずいぶん前に大好きな「キャプテンハ-ロック」がフルCGアニメで映画化されたときがありましたが、あの時の失望感も大きかったので、映画だけを観たファンの方々にはやはりショックだったのでしょうね。
 
今回は「Infini-T Force」というタイトルからしてさらにタツノコキャラを総動員させて続編もできそうな感じですが、果たしてどうなのでしょうか?

でも自分が好きなキャラクターが出るなら怖いもの見たさで…ってなりそう。

 
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