“SNOWPIERCER”(2013/韓国・アメリカ・フランス)
監督:ポン・ジュノ
原作:ジャン=マルク・ロシェット ジャック・ロブ
脚本:ポン・ジュノ ケリー・マスターソン
クリス・エヴァンス ソン・ガンホ ティルダ・スウィントン
ジェイミー・ベル ジョン・ハート エド・ハリス

あれ?公開週なのにシネコンにポスターや上映中の告知がまったくない?
予告編で少し興味を持ったこともあるし、関東は10数年ぶりの大雪の翌日ということで、所用で出かけたついでにそのままシネコン。
日曜日とはいえさすがに午後の一の上映回だとまだ大雪の余波で人が少なかったですね。
地球温暖化対策として人工的に散布した冷却剤が効きすぎて…ほんとにそういう設定…氷河期となった地球が舞台。
なんとか生き残った人類はスノピアサーと呼ばれる大陸縦断列車の中だけで生活している。
そんな列車内でもきちんと階級社会ができていて、富める者は前方車両で優雅な生活を送り、下層階級の人たちはまるでシベリア抑留時代のような貨物室並みの後方車両に押し込められている。
その最下層の人たちが革命を起こして前方車両まで侵攻していくというそれだけの話。
当然ながら閉鎖的な空間で淡々と進むストーリーに次第に睡魔に襲われ、気がついたら前方車両の支配者のところまでたどり着いていました。
そういう話だからと割り切ってみようにも、どう考えてもあの程度の列車内で快適な居住空間が存在するという設定に違和感がありすぎで、そもそもな走る列車内じゃないとダメなの?という疑問が最後まで残ります。
途中で都市部を走るシーンもあるので、だったら無駄に燃料を使わずに残っている建物を利用して新しい生活圏を作ればいいだけなんだよね。
この作品アメリカ資本は入っているものの完全な韓国映画だといっていいでしょう。
全編に漂うB級テイストがそれを物語っています。
列車内で配給される固形プロテインの食糧の製造過程は名作「ソイレント・グリーン」ほどのインパクトはなく、ただ不快なだけなのもB級そのものの印象でした。
説明を一切受け付けないねじ伏せる演出は韓国映画の得意とするところですが、それは人間ドラマありきの場合で、こういうSF作品にはやっぱり合わないような気もします。
それにしても「ハンガーゲーム」や「エリジウム」もそうですけど、最近こういう貧富の差を題材にしたアクション映画増えてきましたね。
普遍的な社会問題を描きたいのか、エンターテインメントに徹したいのか、そのあたりのバランスが嵌れば面白い作品になるのでしょうが、この作品は最後には息切れしていたような…あのエンディングはどう考えても着地点としてはおかしいでしょう。
主演は「キャプテン・アメリカ」のクリス・エヴァンス。
スマートな役柄が多い人ですが、ヒゲ面でイメージチェンジはよかったと思います。
脇役にジョン・ハートやエド・ハリスなどお馴染みの渋いベテランが配されているのは見どころです。
2014.2.9 MOVIX伊勢崎 シアター11
おすすめ度…★★☆☆☆ 満足度…★☆☆☆☆