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2012.6.17 読了。
小学館文庫版の「千里眼」シリーズの事実上の最終作品。
上下巻で1250頁を超える圧巻のボリューム(上巻612頁/下巻644頁)。
現在も新作が発表されている角川文庫版が本流とされ、この小学館文庫版は契約終了につき絶版扱いで「千里眼」シリーズの歴史から消されるらしい。
最初に連綿と書き綴られたものをあえて作家自身が否定する異例の展開を見せるのも、それだけ時代背景や医療科学の分野でリアリティを構築したうえでのエンターテインメントに徹しているということだろう。
ようやくひと区切り。
この後は角川で完全版として書き直されたクラシックシリーズを飛ばして、一連の新作へと読み進めていくつもり。
その前にこの後に発表され唯一小学館文庫になっていない「ブラッドタイプ」を原版の徳間書店版(単行本)で読むか完全版で読むか悩むところ。