東京の天ぷら回想 | ぶらり散歩写真@sapporo

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ふと、東京の天ぷらを思い出しました。

少し回想してみよう。。

 

東京の飲食店を食べ歩いていた頃、寿司、蕎麦、うなぎ、洋食、ラーメンなどとともに、天ぷらもよく食べに行きました。

 

当時、既に一部では高い評価を得ていたのが、今や「名人」の一人としてその名が挙がる早乙女哲哉さんの「みかわ」。

茅場町の静かな路地裏にありました。

(今回の写真はすべて数年前のものです)

 

当時、夜でも5千円台で一通りいただけた記憶があって、他の有名店に比べるとお得感があったのを覚えています。

 

さらに昼はなんと1,000円程度で定食があったので、よく行ってました。もちろん揚げ手は若い職人さんでしたが。。

すぐ近くに「八丁堀店」(閉店)があって、本店が一杯だとこちらを案内されることもありました。

 

その他では、今年の6月に惜しまれつつ閉店した日本橋の名店「はやし」。

 

新日本橋駅近くの「てん茂」とともに、店に入るなりその雰囲気と油の香りに、時間の感覚が一気に無くなるような不思議な気持ちになった高級店でした。

 

その他、高級店に属する店では、赤坂の「楽亭」(閉店)、麻布十番の「よこ田」(当時は近くの別の場所)、銀座の「天一本店」など。当時、天一はソニービルにも店があって、こちらにもよく行きました。ここで6月に食べた「鮎」が今でも忘れられません。

 

次の価格帯(という分類も変ですが。。)では、渋谷の「天松」(閉店)は、自分が天ぷらを食べ歩くきっかけになった店で、お気に入りでした。

六本木の「天ぷら魚新」は、当時コスパが一番良いと思った店。何しろ素材が良くて、高級店に引けを取りませんでした。今は日本橋などで営業しているようです。

池波正太郎さんの贔屓だった「山の上」。山の上ホテルの天ぷら屋ですが、天ぷらはもちろん手土産の「梅ちりめん山椒煮」、これが絶品。

 

街の天ぷら屋では、両国の「天亀八」(閉店)や門前仲町の「天考」(閉店)、大かき揚げで知られた新橋の「橋善」(閉店)、もちろん神保町周辺に点在していた「いもや」などにもよく行きました。

 

 

「天丼」は気軽に天ぷらを楽しめるメニューで、食べ歩きにはうってつけでした。

 

天丼のナンバーワンは白山にあった「天安」(閉店)かな。。いつ行っても混んでいましたが、「いらっしゃい」という低音で一言のご主人が印象的でした。

それと今も人気の赤坂「天茂」、かき揚げ丼はここがナンバーワンと思っていました。

 

その他は銀座の穴場、「津ゆ木」(閉店)、本郷の「天満佐」(閉店)、四谷三丁目にある、大盛りのあさり汁が付く「天春」など。

浅草の「天藤(てんとう)」は世代交代がなされて老舗を守っている貴重な店、今や東京で「ベスト天丼」の一軒になりました。

 

そして忘れちゃいけないのが、いまでもやってる(はず?)神田の老舗「八ツ手屋」。

 

百年以上の歴史を誇る老舗です。

何の飾りっ気もない店で、料理も無造作に出てきますが雰囲気は抜群。

いつまでも頑張って欲しいものです。

 

こうやって思い返してみても、大半の店が閉店しています。

 

時代の流れかと。。少し残念ですが、次回の東京出張時には久々に天ぷらを食べに行こうかと思いました。