昨日のブログで名店「魚菜」の「酒肴盛り合わせ」については現在休止(実質中止)なので、過去記事の写真を再掲するのは遠慮しました。
しかしブロ友さんよりコメントがあり「是非、写真を」とのこと(ありがとうございます)でしたので、ここに他の酒肴・料理も含め再掲させていただきます。
(少し長くなりますがご容赦のほどを)
まず「おまかせ料理」の前にお酒には「お通し」が付きますが、確信的な持論として「お通しの旨い店に外れなし!」なので、もちろん魚菜のお通しもいつもながら素晴らしいものです。
これはある日のお通し。
「時鮭の三平汁」
北海道の郷土料理ですが、普通の鮭ではなく「時鮭の良いものが入った」ということで作ってくれました。
さっぱりした口当たりながら深みのある味わい。お酒にもピッタリ。
コースに含まれることも、お通しのこともある「冷奴」。
豆腐は京都の名品「京仁助」の木綿。
桂川の伏流水で作るこだわりの無添加豆腐です。
これにちょいトッピングを施して出してくれます。
例えば。。
夏時期には小樽・積丹系の「ムラサキ」、冬は道東の「バフン」ウニ。
さらに「本わさび」(この店ならではの良質なもの)を乗せてくれます。
“醤油不要” の見事な味わいです(醤油は後半にほんのちょっと。。これもいい)。
さらに。。
「いくら」と北海道名物「三枡漬(さんじょうづけ)」。
三枡漬とは青唐辛子・醤油・米麹をそれぞれ “一升ずつ” 漬け込んで発酵させたもの。
そのままだとちょっと辛いですが、冷奴とは抜群の相性なんですよね。
こんな気の利いた出し方をしてくれます。
そして昨日も載せた定番の「ポテトサラダ」。
ミニトマトや(昨日のように)くんたまを乗せることが多いのですが、季節によっては。。
旬の「アスパラ」と食感抜群の「スナップエンドウ」。
アスパラはやっぱり北海道を感じさせてくれます。
ある日の「刺し盛り」。
手前左側は「ひらめ」。生・昆布締め・えんがわの3種類を盛ってくれました。
右のしめ鯖は(昨日も書きましたが)ご主人の締めの技が光ります。
その上の「あじ」はたたきにしてくれました。あじのたたきは鮮度が命ですが、抜群でした。
ひらめの上には「シャコ」。小樽の “春シャコ” です。
春シャコはメスが卵を持つので酒肴には特に向いています。
その右は「時鮭」。
普通の居酒屋や回転寿司で出て来る「サーモン」(それも悪くはないですが)とは別物!
良質な脂乗りが素晴らしい。
右列は上から「たこ・うに・ほっき」と。。凄いラインアップです。
「いろいろと味わってもらいたい」というご主人の心意気を感じます。
こんな刺し盛がこの写真当時で1,400円(税別)、少し前でも1,600円~(今は値段表記無いかもしれませんが。。)という値段で提供していました。これはまさに “破格” ですね。
そしてこれがメインの「酒肴の盛り合わせ」。
どれもが素晴らしいのですが、中でも。。
「たこ柔らか煮」
いわゆる「桜煮」ですね。店で “活〆” した新鮮なたこを軟らかく煮上げています。
「たらこ」
普通のたらこではありません。
こだわりの “大吟醸粕” で漬けているんです。
ただの「たらこ」でもお酒に合うのですから、これは。。想像に難くありませんよね。
その他写真にある「帆立の梅煮」や「牡蠣の山椒煮」もホント素晴らしいんです。
こんなお酒に合う酒肴を盛り合わせてある、酒飲みにとってはまさに「夢のひと皿」ですね。
一品料理では。。
「くんたま」
ポテサラにトッピングされることもありますが、そうでないときには単品で注文。
黄身の半熟具合が何とも絶妙なんです。
そしてある日の一品。
「煮穴子」です。
めったに登場しないので、「あればラッキー!」な一品。
“煮” 穴子というならもっと “汁気” を想像するかもしれませんが、これはおそらく “サッと煮て” 味を付け、炙ったものでしょう。
なので、穴子の質に大きく左右され、ご主人のお眼鏡に適った穴子が無いとメニューには載らないんでしょうね。
そしてその口当たり、味わいとも最高。
かつて「これが最高」と確信した東京月島「味泉」の煮穴子に匹敵、いやそれ以上かも。
続いては「煮魚」系。
「にしん」
骨まで柔らかく煮ており、味付けの濃すぎないところがまさに酒肴。
これ以上だと「ごはんだよね」となる少し手前で止めています。見事。
これは「さめがれい」(羅臼産)の煮付け。
この “厚み” がさめがれいの魅力で、箸を入れると崩れて口の中でポクポク感が楽しめます。
もちろんこれも甘さを控えた絶妙な味付け。
「焼き物」もいろいろ。
これ、一見は “お弁当に入っている” ような焼き鯖。
しかし、違うんです。
これ「締め焼き」といって鯖を酢締めの状態(しめ鯖とは締めの具合が異なります)で焼いています。すると普通の焼きとは違った旨みが出るんですよね。
そう、「ごはん向き」ではない「お酒向き」の味わいなんです。
「うなぎ串」
うなぎ大好きな自分にとって、リーズナブルな「串」でいただけるのは嬉しいんですが、札幌でもやっぱり「うなぎ専門店」、それも限られた店でないとメニューにありません。
それが居酒屋、まして魚菜でとなれば文句なし!
品書きに載っていればほぼ注文しちゃいますが、専門店も顔負けの旨さです。
ある日、うなぎ串を注文すると「これも食べてみて」とサービスしてくれました。
聞けば「焼き締め」というらしく、軽く酢締めたうなぎを白焼きにしているとのこと。
普通の白焼きも大好きですが、これも「何だこれ!?」レベルの味わいでしたね。
「うなぎくりから焼き」も登場します。
鰻の背部分を串に巻き付けて焼いたもので、脂の具合と食感がいいですね。
あと、うなぎ串同様「たれ」が旨い!
「おまかせ料理」の締めは軽い干物系が多いのですが、これがなかなか。。
これは「ほっけスティック」。
ホッケを小さめに干していますが、その分旨みが凝縮しています。
「氷下魚(こまい)」
北海道ならではの魚で、このように丸ごといただけます。
そしてこれ!
「干しシシャモ」です。
道東(これは根室)の寒風で天日干しされ、旨みが凝縮したシシャモ。
“究極の酒肴” とはまさにこのこと。
「これがあれば、他は何もいらない」ってことです。
どれも軽めの干物系なんですが、問題は旨すぎて「あともう一杯。。」ってなっちゃうんですよねぇw。
なので、大体の場合。。
昨日も載せたこれ。
「梅わさび」に燗酒という “黄金の組み合わせ” がラストを飾ります。
「おまかせ料理」は基本が5品。
お通しは別として、「ポテサラ・冷奴」など。
「酒肴盛り合わせ」
「焼き物・煮物」など
「締めの干物など」
これをかつて(5~6年前くらいかな)は2,500円。
そして「刺身入り おまかせ料理」もあり、こちらは料理4品に刺身で3,000円でした。
(これじゃあ、刺身はタダみたいなもの?ですよね)
その後要予約で刺身の入る「おかませ料理」のみになりましたが、それでも3,500円~というお値段は考えられないほどのコスパだったと思います。
先日、久々に訪問の際、今後の話し(例えばおまかせ料理の再開など)になるとご主人の口調が今ひとつ重いかな。。って印象を受けました。
まあ、ご高齢(失礼)ということで無理も聞かなくなるでしょうし、決して手抜きをなさらない職人気質のご主人なので「全然まだまだ!」ってことでもないでしょう。
そんなこともあり、今回は名店の素晴らしい「酒肴揃え」について過去記事を元にまとめてみました。
以上、長々と書き連ねてしまいましたが、最後までお付き合いいただいた方には感謝を申し上げます。























































