今日は、口蓋裂の手術日だった。


無事終了。


手術室から出てきて私を見つけたりょうくん。


わーっと泣いてしまった。



口蓋裂は、生まれつき口の中の「天井部分」が真ん中で割れている病気(障害?)。


500人に1人の割り合いと言われている。


奥の方だけ割れていると軟口蓋裂、


前の方まで割れていると硬口蓋裂、


唇まで割れていると口唇口蓋裂。


りょうくんは幸いにも程度の軽い軟口蓋裂だった。



りょうくんが生まれてすぐの頃は、


口蓋裂が大きな問題だと思っていた。


まだ気管軟化症の症状は軽くて、


呼吸は何とか自力で出来ていた。


たまにSPO2が下がるけど、


鼻酸素でなんとかなっていた。


口蓋裂があってミルクがうまく飲めない。


鼻チューブからの注入頼り。


すぐに退院できるという話だったので、


注入でも預かってもらえる保育園を探し回った。



注入は医療的ケアに当たるので、


通常保育園ではやって貰えない。


職場に近い保育園に


「注入の時間に仕事を抜けて来ます」


という条件で手当たりしだい当たった。


だけど、ほとんどの保育園がNO。


注入中じゃなくても、何かあったら、という話。


ほんとに、口を揃えて。


悔しくてなんども涙をこらえた。



そんな中、2つの保育園が、OKの返事をくれた。

(2つとも看護師さんがいる保育園だった)



1つの保育園は、以前にも口蓋裂の子が居たそうだった。


手術までは、ほんとにほんとに食事が大変で、


でも、手術が済んでからは楽になった。


言葉も練習して、みんなと発表会の舞台に上がった。


そんな話をしてくださって、温かい励ましも頂いた。


この時は、こらえきれず涙してしまった。



もう1つの保育園は、割とあっさり、


大丈夫ですよ、と仰ってくださった。


どっしりとした、ベテランの男の園長先生。


ただ、「口蓋裂だけじゃないでしょ」


と言われてしまい、ドキっとした。


呼吸状態もあまり良くない、と話したら、


「やっぱりね。


口蓋裂だけでそんなに入院が長い訳ないと思った。」


という言葉。


「でもまあ、退院出来るなら預かれますよ。」・・・



今思えば、あの園長先生は色んなことが分かっていたのかもしれない。


私が何も知らなかっただけか。


生後3ヶ月で呼吸状態が悪化、挿管され、


以来、人工呼吸器管理が続いている。



6月には胃瘻も作ったし、こうなってくると、


口蓋裂の手術はあまり急ぐ必要もない。


ただ口腔外科には診て頂いていたので、


年齢的にそろそろ、ということで日程が決まり、


今日、晴れて?手術の日を迎えた。



手術後のりょうくんは、口を器具で無理やり開けられていた影響で、唇がパンパンに腫れていた。


縫ったところより唇の方が痛いかもね、という話。


痛むのか違和感からか、ずっと泣いていて、


そのまま眠ってしまった。



手術自体は、それだけなら2泊3日くらいで退院の、


ごく簡単なものだそう。


手術したところに被せてある薄いカバーも、


4~5日で外せるということ。


あとは、これを引き金にりょうくんの体調が


また崩れないことを祈るのみ。


早く落ち着いて、早くお家に帰れるといい。

身体障がい者手帳を受け取りに行った。


申請は6月頃に出したけど、今月ようやく。


小児は審査が数か月に1回しかないようで、時間がかかった。



りょうくんは、肢体不自由と聴覚障害、併せて1級。


上肢が2級、体幹が1級、聴力が6級。


(呼吸器の機能障害は申請せず。該当しない?)



初めは、まさか肢体不自由に該当するとは思っていなかった。


ただ、もうすぐ2歳なのにまだ首が座らない。


退院に当たって、バギーが必須。


手帳があればバギーの費用は助成があることもあり、


病院の勧めで手帳を頂くことになった。



等級の区分を見ると


上肢:両上肢の機能の著しい障害


体幹:体幹の機能障害により座っていることができない


耳:両耳70db以上のもの



上肢は、手を使っておもちゃを持っていることを考えると、


著しい機能障害?と思ってしまう。


年齢の割に、ということ?低緊張があるから?


いつか、手先も使えて筋力もついたら該当しなくなるかな。



体幹は、ざっくり言うと


1級:寝たきり←今ここ

2級:座っていられない・立っていられない(10分)、立つのに介助が必要

3級:歩けない(100m以上)

5級:歩けない(2km以上)


ということのよう。

これも・・・いつか該当しなくなるといいな。。



耳については、悪くなることはあっても、


良くなることはあまり期待できないそう。


ただ、手帳の取得にはギリギリの聴力で、


手帳が貰えない、中・軽度難聴の方々が


補聴器の費用で苦労していると聞くと、


良かったような、でも少しでも聞こえた方が良かったような・・


軽度も聴覚障害と認定してくれる国なら、


こんなこと考えなくて済むんだろうけど。



今日1番驚いたのは、


手帳を持っていると高速道路料金が半額になること。


思わず「帰省とかでも、ですか?」と聞いてしまった。


「障害者の社会参加を促す目的で・・」


という説明に、なるほど~


なんというありがたい心。


車で6時間かかる旦那の実家にも、


いつかみんなで行けるようになるといいな。




肢体不自由については、2年後に再認定ということ。


それまでに少しでも等級が下がりますように。


=りょうくんの発達が少しでも進みますように!

りょうくんは生まれつき難聴がある。


新生児スクリーニング検査でリファー(再検査)。


その後ABRを受けて両耳100dbという判定。


それが4月に転院して再検査したところ、


右耳は70dbに訂正された。



70dbは中度難聴に位置づけられるけど、


高度難聴とのギリギリ境目辺り。


補聴器を付けても会話できるかどうか。


そこで、言語聴覚士さんの勧めで、


コミュニケーションに手話を取り入れることにした。



もうすぐ2歳のりょうくん。


今の時点でかなり発達の遅れがあるので


(寝返り、首のすわりもまだ)


会話にしろ手話にしろ、


どこまで理解できるようになるかはわからない。



だけど、とにかく、


「人は人に意思を伝えられる」


ということを、何となくでも感じて欲しい。


そして出来れば、


「自分の意思を伝える→伝わる」


という経験をして欲しい。


その一心。



と言っても、全然大したことはしていない。


「何?」「大丈夫?」


「うんち出たね」「オムツ替えるね」


「薬塗るね」「ミルクだよ」「歯磨きするよ」


「お母さんご飯行ってくるね」「待ってて」


「バイバイ」


これくらい。


それもただ単語を見せるだけ。


こんなんでいいのかなぁ・・


不安になるけど、何もやらないよりは。



言語聴覚士さんに言われたのは、


目を合わせて、意思を伝えようとすること。


だから、補聴器を付けている時でも、


りょうくんがちゃんとこちらを見てからやるようにしている。


当たり前か。



それと。


気管切開していて声を出せないりょうくん。


言葉を教えたところで意味がないのでは?


という疑問に、


言語聴覚士さんは


「声には出せなくても、言葉を聞き溜めておけば、


発声できるようになった時、きっと役に立つから」


と仰ってくれた。



もちろん、気切が塞がったところで


話せるようになるかはわからない。


だけどとにかく、


今は色んな可能性を信じて、


私に出来るだけのことをやりたい。

りょうくんに、外出許可が出た。



本当はお盆に退院するはずだったりょうくん。


調子の悪さから、退院は延期になっていた。


最近の調子の良さを見て、先生が外出を提案してくれた。


また調子を崩してはいけないから、


ミルクの注入と注入の合間を縫って、


ほんの少し、お散歩程度。



とは言え、お兄ちゃんのこうくんが


りょうくんに直接会える、貴重な機会。


涼しくなってくる夕方をねらって、


みんなで車に乗って、病院の近所の公園に出掛けた。



病院を出るなり眩しそうにするりょうくん。


日陰にもかかわらず。


屋外に出るのは生まれてからまだ数えるほど。


外はとにかく眩しいよう。


こうくんはすかさず、りょうくんにうちわをかざす。


うまく日陰になってないけどね・・・


お兄ちゃんらしいことしたいんだね。



公園では日陰の芝生にシートを広げて、


りょうくんを、そこにごろり。


ずっとバギーじゃ辛いかな、と思って。


だけどすぐに居心地悪そうにして、結局抱っこ。


みんなでドーナツを食べたり


(りょうくんはもちろん食べないけど)


こうくんは遊具で遊んだり。



滞在時間、たったの15分。


だけど、ほんとうにいい時間だった。



ずっと、こんな風に、4人で休日を過ごすことを夢見ていた。


りょうくんがお腹にいた時から、ずっと。


なんでもない、何気ない時間。


今は、ほんとうに特別な時間。


これが、当たり前になる日がくるのかな。


今はまだ、想像がつかないな。



その晩、りょうくんはよく眠ったそう。


「夜起きてましたよ。」


と言われることが多いのに。


ほんの束の間の外出。


りょくんにとっては大冒険。


よっぽど疲れたんだね・・・



今週末も、お天気とりょうくんの体調次第で外出できるかもしれない。


今から楽しみだね。


りょうくん、数日前から調子がいい。


ほんとに、とってもいい。



いつ以来だろう・・・?


もしかすると、2ヶ月前の胃瘻の手術前以来?



この2ヶ月を振り返る。


胃瘻の手術が終わり、何気ない風だったりょうくん。


あまりにも普段通りの様子に、みんな驚いた。



だけど。


それからずいぶん経って、ようやく気付いた。


「りょうくん、あんまり動かなくなったよね?」



胃瘻の手術直後から、お腹が張るようになったりょうくん。


その苦しさからか、それとも単純に痛むのか。


とにかく、あんなにしていた寝返る動作をしない。


しょっちゅう持ち上げていた足も上げない。



それから、全然笑わないことにも気付いた。


いつもしかめっ面という訳ではない。


ただ、笑わない。全然。


嫌なことばかりするから(歯磨きとか)、


とうとう嫌われたのかと思うほど。



手術後3週間ほど経って抜糸。


その直後、何かが楽になったようで、動きも出て、笑顔も見せてくれた。


ただ、それも束の間で、すぐに元通り。


そして天気の悪さから調子もさえず。


点滴がつながれ、ここ1ヶ月はずっとぐったり。



それが。


4日前に、初の胃瘻の交換。


チューブが伸びている形から、ボタン型へ。


その頃ちょうど喘息症状も治まり、点滴も抜けた。


それが良かったのか何が良かったのか。


とにかくここ数日、ほんとに調子がいい。



体をぐんぐん動かす。


お腹の張りも少し良くなったよう。


そして何より、久々に見る笑顔!



抱っこしたり、つついたり、いないいないばあをしたり。


ちょっとしたことにも喜んでニコニコ。


ほんとうにかわいい。


いつもかわいいけど、ニコニコ顔は特別。




やっぱり・・・・




しんどかったんだなぁ、ずっと。



何か気に入らないのかな、とか。


私のこと嫌いになったかな、とか。


病院にもう飽き飽きなのかな、とか。


色々考えてたけど、違った。



ただ、ただ ただ、



しんどかったんだね。



ごめんね。


わかってなかったね。




病院にいる子たち、無表情な子が多い。


いろんな事情があるだろうけど、まず、何よりも、体がしんどいんじゃないかな。ずっと。


表情が無いから、分かってないかな、とか、喜んでくれないな、とか、こちらが勝手に決めつけてしまってはダメだね。



信じて水をあげること。


表面には現れなくても、きっと届いている。


届いて、その子の力になる。


未来を変える。



私はバカで、それを分かっていなかった。


気付けてよかった。


これからは、全力で水をあげよう。