退院して半年以上が経った。

最近、ようやく生活が軌道に乗ってきたように感じる。

 

 

りょうくん、今年の冬は結局、「体調を崩して入院」ということは1度も無かった。

 

1度、高熱が出てぐったりだったことがあり、後から思えばインフルエンザだったのかもしれないのだけど、その時もなんとか自宅での看病で回復まで持って行けた。

本当は何度も病院に連れて行こうかと思ったんだけど・・

 

りょうくんの通う病院は、車で30分くらいのところにある。

車に乗る時には、運転手とりょうくんの面倒を見る人の2人が必要になる。(吸引やお腹のガス抜きなどがあるため)

 

つまり私1人では連れて行けない。

 

父親の帰宅を待ってからでは、一般診療は終わってしまう。

救急外来はよっぽど状態が悪くないと行きづらい。

 

普段の通院でついてきて貰っているヘルパーさんは、急にはお願いできない。

 

他に方法としては、福祉タクシーがあるけれど、片道1万くらいかかるらしく、これもよっぽどじゃないと使うのはためらってしまう。

(こういう時の為に、特別児童扶養手当があるのかもしれないけれど・・)

 

という感じで、なんとなく家で1週間くらいズルズルしている内に、治ってしまった。

 

結果オーライではあるけれど、毎回これではいけないよね・・

 

 

退院してから、色んな制度を利用させてもらったりして、最初はよく分からなかったことも、最近ようやく分かってきた。

退院する時に相談員さんや病院の方々が言っていた様々なことの意味も、実感を伴って理解できるようになった。

 

在宅生活でみんなが困ること、突き当たる壁、

制度を使って出来ること、出来ないこと、

その便利さ、不便さ・・・

 

私が住む市は、たぶん恵まれている方だと思う。

全国でもあまりないらしい人工呼吸器をつけた子のレスパイト施設があったり、色んな制度も無償だったり、1割負担でも上限額が決まっていてそこまでの額にならなかったり。(隣町は上限額がないらしく、利用すればするほどお金が掛かってしまうという話)

 

それでも、これが出来たらいいのに、とか、もっとこうだったら、とか、悩みは尽きない。

でもとにかく、今使えるものに感謝しつつ、知恵を絞ってやっていくしかないよね。

 

もう7ヶ月。

まだ7ヶ月。

 

在宅生活の先は長いのだ。

10月の半ば、りょうくんは退院した。

明日でちょうど2ヶ月。

 

病院に居た時は、しょっちゅう調子を崩していたので、

正直、退院してもまたすぐ入院かなと思っていた。

 

「呼吸器付けている子は、ひと冬に何回かは入院すると思いますよ。」

 

そんな風に色んな人から言われていたし。

 

だけど。

そんな大方の予想に反し、りょうくんは家に居続けている。

2回ほど体調を崩すことはあったけど、入院するまでにはならず。

 

この先も、ずっとこのままでいられるとは思わないけど・・

 

 

この2ヶ月、パソコンを開く暇もないほどあっという間に時間が過ぎた。

りょうくんは、だいぶこの家に馴染んだように思う。

 

私のことを覚えてくれ、脇に寝転ぶと、それは嬉しそうにニコーっと笑ってくれる。

最近では、お兄ちゃんのこうくんや父親のことにも興味が出てきているよう。

 

落ち着いてきたので、体調と気候のいい日は抱っこ紐でお散歩にも出掛ける。

りょうくんは、眩しそうにはするけれど、お外が好きなよう。

 

お風呂も好きで、湯船で気持ちよさそうにニコニコするのがほんとにかわいい。

(お風呂は毎日、訪問看護師さんが来ている時に、こうくんと3人で入る。)

 

毎日バタバタで、寝れない日などはイライラもするけど、ようやく4人の生活が始まった。

 

 

いつかりょうくんが、

病院に居たことなどすっかり忘れてしまえばいいと思う。

 

気が付いたらこの家に居て、

みんなに囲まれて育った思い出に塗り替わればいい。

 

痛いことされてばかりの記憶も、怖い思いも、

全部消えて無くなればいい。

 

そう願っている。

 

 

これからは、この家で、みんなで暮らすのだ。

 

術後3日目


りょうくん、今日は朝からよく笑っていた。


昨日だんなから「笑った」と聞いてはいたけど


正直、半信半疑だった。


まさか、こんなに早く笑えるようになるなんて!



唾液も飲めるようになったよう。


ほとんど垂れ流したりしない。


その代わり、お腹がパンパン。


ほんとに、いろんな意味で元通り。



ただ、気管の吸引回数が減った気がする。


普段よりゼロゼロするまでの間隔が長い。


体調にもよるから、たまたまかな?


口蓋裂が閉じて、うまくごっくん出来るようになって、


気管に唾液が垂れこまない、とか?


そんなことあるかな?


とにかくこのまま吸引回数が減るなら、


それはとても助かるから、この状態が続くといいな。



朝、口腔外科の先生が診察してくださった。


手術したところに付けているカバーが、


少し患部を圧迫しているよう。


血流が悪くなってもいけないということで、


急遽その場で外すことになった。

(軽く縫い付けてあるのを取る)


1日早いけどまあいいでしょう、という話。


外した感じも、問題ない、ということだった。


りょうくんは大泣きだったけど・・



これで、口腔外科の先生の手からは離れるみたい。


あとはたまに診察があるくらいだそう。


なんだか、思ってたよりあっけなかったな。


ほんとに、このまま何事もなくいくといいな。

術後2日目


相変わらず唾液を吐いてしまうものの、出血は止まったよう。


唾液が溜まってくると泣いてしまう。


ただ、胃瘻の術後と違って、動きはある。


寝返りのポーズをして、下を向いて唾液を吐く。


唾液が垂れこまないからか、


気管切開部からの分泌が少ない気がする。


たまたまかな?



お腹は今日も張っていない。


ぺったんこ。


開放していなくても、全然空気が溜まらない。


普通の子ってこうなんだ~と驚き。


このまま空気を呑むのを忘れてくれるといいね


とみんな言っている。


どうなるかなぁ。



手術した部分は血も止まり、順調な経過。


週明けには縫い付けてあるカバーを外すそう。


「舌で押しちゃったりしないんですか?」


と聞いたら、


「カバーをしない病院もあるくらいなんですよ」


という話。


唾液に自浄作用もあるから、


付けっぱなしより適当な時期に外した方がいいそう。


「絆創膏張りっ放し」は良くない、みたいなイメージ?



だんなが午後面会に行った時には、


りょうくん、なんと笑ったよう。



今回は、胃瘻の時と違って回復が早いように思う。


手術自体は、胃瘻の方が簡単な印象だったけど、

(口蓋裂の手術の説明は、グロくて結構まいった。)


やっぱり内臓に関わる手術って負担だったのかな。



このまま調子も崩さず、順調に元気になるといい。

術後1日目


痛みからか違和感からか、よく泣いている。


うまく飲み込めないようで、唾液を垂れ流してしまう。


のどが痛むのか、飲み込む感覚が変わったからか。


頭の下に吸水シートを敷いているけどすぐベタベタになってしまう。



ただ、飲み込みが少ないお陰で、空気も呑まないようで、


お腹の張りが全くない。


胃瘻の手術をしてから初めてのことかもしれない。


(結局ずっと解消せず、常に解放状態だった)



手術直後は唾液に血がたくさん混じっていたのが、


今日はほとんど見られない。


唇のはれは少し引いてきた。



術後は熱が出ると聞いていたけど、


一度38℃台に上がったくらいで、後は落ち着いている。



本人の辛さはともかく、経過は順調なよう。


注入は夕方から、いつもの半量で再開した。



手を拘束されてしまうのを心配していたけれど、


口に入らない大きさのミトンをするだけで済んだ。


口唇裂があるとやはり拘束が必要だという話。


私が付いている時は、ミトンも外している。