こんにちは!
【バリアフリー造形教室みんなのアトリエ】主宰の白瀬綾乃です😃

先日の日曜日、こちらのアート展へでかけてきました👇
第1回かながわともいきアート展
事前の公募で選ばれた障害をお持ちの方の作品が、平面・立体含め80点以上展示されています。

このアート展にて特別イベント『白鳥さんと一緒に“ともいきアート”鑑賞会』があり、ダメ元で申し込んでみたらまさかの当選!!
定員6名の狭き門を突破してしまいましたっ😱
(白鳥さんの鑑賞会はたいへん人気があり、本当に多数の応募があったそうです❗️)
白鳥さんは全盲の美術鑑賞者として活動されている方で、人と会話をしながら作品を鑑賞するという独自の方法でアートを楽しんでおられます。

私は同行援護従業者(視覚障害ガイドヘルパー)の資格を持っているのですが、その講義で《人間は視覚から70%の情報を得ている》と教わりました。
視覚に障害があるということは、一般の人が得られる情報の7割が不足してしまうということ。
7割ってかなりの量です。
作品を“見る”ことで成立するはずの美術鑑賞を、“見えない”でどう成り立たせていくのかとても関心がありました。

また主宰している造形教室で障害をお持ちのお子さんに手順を説明したり、完成後に作品の感想を伝えたりする中で、言葉で的確に気持ちを伝えることの難しさを常に感じていたので、人と会話しながら鑑賞する『対話型鑑賞会』は勉強になるのではないかと思いました。


『白鳥さんと“ともいきアート”鑑賞会』は、まずはみんなで車座になってお話しするところからスタート😊
白鳥さんの自己紹介のあと参加者も自己紹介をし、そのあと白鳥さんから『対話型鑑賞会』の説明がありました。
基本的には何でもOK。
誰から話すとか順番に話すといったルールは無く、作品を観て思ったことを思ったときに自由に発言して良いとのことでした。
またはじめは作品のタイトルや解説文は見ない方が良いとも。
先にタイトルや解説文を見てしまうと「作品を分かったつもりになってしまう」恐れがあるのだそうです。

私は主宰の造形教室の作品展で、タイトルや作者名・年齢・障害の種別はあえて記載しないことをポリシーとしています。
これは「◯◯障害だから□□」という固定観念を持たずに純粋に作品を楽しんで欲しいというねらいからなのですが、それと似通う考えを白鳥さんがお持ちと分かって、なんだか嬉しくなりました。


この後は実際に展示してある作品の前へ移動し、鑑賞開始。
月並みな感想ですが…
いやー楽しかったぁ😆
終始、笑いが絶えずわいわいと和やかな会でした!

ある絵を観て「これは船かな?」と言った人がいる一方「私はホールケーキに見えます」と言う人がいて…
「真ん中に辛子蓮根があります」(大きな丸の中に小さな丸が時計の文字盤のような配置で描いてあった)という声もあり、この例えには全員納得(笑)
そんな中「これはドアですかね?ドアノブがあります」と発見した人がいたことから、船でもないホールケーキでもない「この作品は家を描いたんじゃないか」とみんなの意見が一致して…
そこからは「“家”ということは、じゃあこの辛子蓮根は何を表現しているんだろう?」とまた新たな考察が始まり。
時間がいくらあっても足りない、どんどんと作品へのイメージがわき上がってくる鑑賞会でした🎶


鑑賞会の最中、白鳥さんはどうされているのかというと参加者の言葉に耳を傾け「ほ~ぅ」と頷いたり「あっはっはっ」と笑ったり。
時折「それはこういう事ですか?」と質問されることもありますが、基本的に皆さんの会話を楽しまれているご様子でした。

初めは「白鳥さんに作品の形状を的確にお伝えしなければ!」と変に力が入ってしまっていたのですが、時間が経つにつれそんなこと(と言うのは失礼ですが😅)どうでもよくなってきて、ここにいる皆さんで作品について「あーでもないこーでもない」と言い合うことに夢中になっていました。

参加者の皆さんとはもちろん初対面。
年齢もどこにお住まいかも、普段どんなことをされている方なのかも知りません。
それでもひとつの作品を囲みながら自分の感じたことを自由に発言するだけで、まるで昔からの知り合いだったような“あたたかな親しみ”を覚えました。
そしてその輪の中に自然に白鳥さんが溶け込んでいる様子に
「見えないとか障害があるとかは関係ない」
「アートはどんな人とも一瞬で壁を越えることが出来る力を持っている」と、
改めて感じました。


私の主宰する造形教室の理念のひとつに『アートを通じて障害や病気に対する偏見をなくしていく場をつくる』ということを掲げています。
白鳥さんとの鑑賞会は新たに勉強になったことも沢山ありましたが、同時にこれまでの自分の信念に「大丈夫!間違っていないよ」と肯定をいただいたような気持ちにもなりました。


『対話型鑑賞会』本当に楽しかったので、みんなのアトリエの作品展でも導入してみようかなぁ✨
障害の有無や年齢関係なく、その場に居合わせた人同士で作品についてお話しできたらまた違った発見ができそうですね!

普段から美術館や展覧会へ足を運んで、なるべく様々な角度から作品を捉えるようにしていた私でさえ、他の参加者さんの発言で気付かされたことが沢山ありました。

「見えているようで、まだまだ見えていないことがある」
これはアート作品だけに限らず、障害支援全般に言えることなのかもしれません😌

白鳥建二さん、貴重な経験をさせて頂きありがとうございました🎵


『第1回かながわともいきアート展』は11月24日(日)まで横浜赤レンガ倉庫1号館にて開催されています🎨
ぜひ足を運んで、様々な角度から作品をご覧になってみて下さいね!



バリアフリー造形教室みんなのアトリエ
白瀬 綾乃

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