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挑戦 ~新しい世界を広める為に~

継続可能な耕畜連携モデルの構築が仕事です。
人間が産業を発展させると地球が勝手に蘇っていく事業モデルを構築します。

関わる人たちが豊かになり、次の世代が関わりたいと思ってくれるような世の中を作り上げる必要があります。

2014年に発生した中で最強の台風
英名でVongfongと名付けられた。
中心の気圧は908millibars
ちょっとデカ過ぎ…。

海水温が高ければこんな台風が日常になる。
問題は、日本列島周辺の海水温が下がらないことだ。

これだけの大きさになると、中心がどこを通過するから…なんていうレベルの心配では済まない。農産物に多大な被害を与えることは必至だろう。

冬になっても海水温が高ければ、多くの水分を含んだ雪雲も発生するはず。
今までとは異なる気象条件の中で第一次産業を成立させなければならない。

農業の一番の敵は…天候リスクだ…先が思いやられる…。

Facebookの言語設定に『関西弁』ができた。
なんかそんな話題で持ちきりですが…


それで何か収入が増えるんですか?

みなさんの生活が豊かになるんですか?

わかんないな~(笑)

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特に何屋というわけではなく、集まってきた多くの糸を紡いでいくのが仕事だと思う今日この頃。



一般消費者の皆さんは畜産場に行かれる機会は少ないと思います。観光牧場などを見ることはあっても、あまり裏側の事情まではご存知ないですよね。また見学できてもマズいことは説明してもらえないですしw
ここでは、聞いた話ではなくあちこち見て廻って知った事実を記していますが、生産者によっては異なるケースもあるでしょうから、こういう実例があるんだと思って読んで下さい。

 
資源還元化モデルを作る仕事をしていると、あちこちの畜産場にお邪魔します。日本だけでなく、海外もです。みなさんは「遺伝子組み換え飼料は使って欲しくない!」とか「抗生物質は嫌っ!」なんて視点で見ていると思いますが、実際に現場では”生産コストを下げながら疾病率・死亡率を下げ、製品化率をどうやって上げていくか”ということが一番の焦点になっています。製造・生産に関してはどこも似た様な考えでしょうね。特に飼料に関しては、輸入に頼っているケースが多く、為替変動リスクを回避することもできず、生産者は喘いでいます。

 困っているのはそれだけはありません。生きていく上で食べれば必ず出します。そう、糞尿の処理に困ってます。
『堆肥にしてるんじゃないの?』そう思う人が多いでしょうね。実際には活用されている糞尿は多くはなく、畑に還元されていたとしても、化学肥料よりも環境問題に影響を与えているケースが多いです。中国では、水系の上流部から畜産場を排除するほど影響が出ています。


ここでは養豚を例に糞尿のことを記していきます。

豚は通常110kgくらいで出荷されます。中国では120kgまで太らせるケースが多いです。枝肉にすると約70kgくらいです。豚は出荷までに離乳期以降で約400kgの餌を食べます。生後30~60日くらいで離乳食が始まり、61日以降出荷までの約180日までで400kgの餌を食べるということになります。


【ここはまだ糞尿が集められていて綺麗な方です。下が糞尿の海になっている養豚場もあります。そういう養豚場はアンモニアで目を開けていられないですよ…】

離乳期以降の豚が平均値として、
尿→4~4.5L/日
糞→3.5~4kg/日
合計で約8kg(平均値)くらいの糞尿を排出します。豚の場合、これらが混ざった状態で糞尿がかき集められます。
豚の一般的な肥育期間は180日です。61~180日目までで120日間で排泄する糞尿は8kg/日×120日=960kgです。当然子豚の時にも排泄しますから、1頭が出荷までに約1tの糞尿を排泄している計算になりますね。年間1万頭出荷する養豚場では1万tの糞尿処理が必要になるということです。

これは大変な量です。正味70kg×1万頭=700tの豚肉を確保するのに、1万トンの糞尿が出るんです。

現に私が出入りしていた国内の養豚場では日量約50tの糞尿処理をしなければならず、ヤードは常に天井近くまで堆肥が積み上がっていましたし、発酵槽を通り終え発酵が終わったはずの堆肥からメタンガスが発生し、火災が発生したことも一度や二度ではありません。完熟堆肥を作りたいなんてことよりも「火事が起こらないようにしてくれ!」って依頼の方が多かったりもします。


【糞尿は固液分離され、固体(糞)は堆肥化していきます。ただ日々排出される為、肥育に手間を取られ、適正な堆肥化などされていないことが多いです。】

BOD=Biochemical oxygen demand[生物化学的酸素要求量]という数値があります。この数値が高ければ高いほど、水は汚れているという数値です。このBOD換算値で豚1頭が出す汚染は"人間15人分"くらいです。
一般的には、集められた糞尿は固液分離され、尿は「これでちゃんとした液肥になるの?」みたいな肥料化プラントへ、糞は「これ水分飛ばしてるだけでしょ?」みたいな堆肥化プラントへ投入されます。出てくる汚水は浄化槽へ。まぁこれがまた…硫化水素が出てコンクリートがボロボロじゃないの…みたいな状態です。本当に綺麗になってます?みたいな状態で河川に放流されていたりします。

乾燥した糞は行き場所がなく、新たに排出された糞尿に水分調整材として混ぜられるケースが多いです。戻し堆肥なんて呼ばれたりもします。水分率の調整を巧く行うと発酵温度が上がりやすかったりしますから。一見うまく循環しているように感じますが、窒素分はどんどん濃縮されます。こんなものを畑に撒いたら土壌物理性が良くなるはずもなく、数年使えない畑になってしまいます。一部は微生物によって処理されますが、大半が地下水へと流出して時間の経過とともに畑がかろうじて使えるようになります。
こんな汚染を出しながら、人間は豚肉を育て食べています。


【生産量は増え、水処理プラントのキャパを超えた尿が流れ込むケースが多く、多くの場合、水は浄化されないまま河川に流れ込みます。】

日本国内では平成14年に畜産糞尿の野積みが禁止され、多くの堆肥化施設が補助金にて建設されました。それまでは野積みで放置されるのが当たり前で、周辺に悪臭を放ち、そのまま地下水に流出して影響を与えていました。

堆肥化施設建設に用意された国の予算は500億円。多くの堆肥化施設を見てきましたが、まともに運用されている施設を見たことがありません。家族経営している生産者などは豚の世話を優先しなければならず、糞尿処理はプラントに放り込んで置くだけというのが現実です。結局は儲かったのはプラント屋さんだけ。稼働させていても農業で使用できる堆肥にならず、堆肥場に置く場所がなくなると「お前の畑に堆肥撒いてやるよ」なんて友人に声を掛けて畑に捨てに行くなんてのは日常だったりします。未熟な堆肥を投入された畑は、半年~一年使えません。自分で飼料を作っている生産者はその畑に信じられないくらいの糞尿を撒いたりすることもあります。まぁ、畑を捨て場にしてるんですね。


【一般的な家畜糞尿処理プラント:下に見える糞尿を撹拌しながら上の機械が行ったり来たりします。】

『糞溜まってきちゃったから田んぼに撒いてきたいんだけど、これ以上撒くと硝酸態窒素が増えすぎてヤバい』なんて会話をよく耳にします。

 発酵にはプロセスがあって、きちんと管理しなければ完熟堆肥にはなりません。人間が考えた自動発酵施設に糞尿を放り込んでおいて、まともな堆肥が出来上がったのをほとんど見たことがありません。ほとんどが乾燥糞という状態です。その証拠に水を掛ければ、また糞に逆戻りしてしまうのです。完熟堆肥になると糞尿の臭いではなく"土の匂い"しかしませんし、大腸菌などの細菌数は一般土壌と変わらないです。

『きちんと堆肥化をして農業に利用すればいいだろ!』と言う方もいらしゃるかと思います。まず毎日出てくる糞尿を適切に処理する手間が大変なのです。コストを手間を掛けて作った完熟堆肥を農家に売りたくても、コストが合わなかったり、費用対効果を提示できるような品質ではなかったりしますから、積極的に完熟堆肥を作ろうという気持ちにはならないんです。また輸入飼料に頼っている日本では糞尿を還元できる農地面積が小さいこと、そして、日本の気候だと一年に一度しか堆肥を投入できるタイミングがないことなども堆肥は活用されない理由だと思います。「堆肥を畑に撒くことが高齢者が多い生産者にとって大変な労力であること」も積極的に堆肥を使わない理由になっています。

農林水産省は、単位面積あたりの堆肥投入量目安を発表したことがありますが、それは、畜産糞尿全排出量÷日本の耕地面積をただ提示しただけであり、豚、牛、鶏などの糞尿の成分はバラバラなのにその投入目安量が神話の様に今だに農家の間で語り継がれていたりします。

適切な処理がされていない堆肥は、畑に入れても硝酸態窒素が地下水や河川に流出するだけでなく、そのまま農産物が吸い上げ、人間の体に悪影響を与える原因にもなっています。硝酸態窒素の影響に関しては様々な意見がありますので、以下のサイトをご参照下さい。色々検索してみるのも良いかと思います。
http://www.sansui-co.com/informations/topics_index/topics/nitrate.html 
http://www.foocom.net/fs/aguri/521/


糞尿処理コストに関しては、全部生産者が負担しているということにお気付きかと思います。法整備され、やるべきことが増えているのにそれを消費者は負担していないということ。

この糞尿処理の呪縛から生産者を開放してあげると同時に、地下水汚染などの環境負荷を一気に減らしていきたいと願い、資源循環モデルの構築に取り組んでいます。究極は、糞尿がほぼ場内から排出されない循環モデルです。低コストで実現できる画期的な方法です。実施例がありますので、この記事とは別の記事で紹介したいと思います。


最近では一部の消費者にジビエ料理が流行っていますね。
多くの人々が野生の動物を獲り始めれば、生態系が崩れます。
だから養殖します。でも、自然環境と異なる環境で動物を大量に飼えば、様々な問題が起こります。ただ美味しいとか不味いとか、高いとか安いなどの議論をする前に、これらの問題を把握するべきだと思います。

瀬戸内寂聴さんを苛立たせた堀江貴文氏の「戦争になれば逃げる」発言

この記事を読んで「ホリエモンはアホだ」「こんな奴だから会社を潰したんだ」なんていう発言をお見かけしました。何の根拠もない発言ですよね。

結論から言うと、私はホリエモンと全く同じ考えです。みなさまから怒られてしまいそうですが(笑)

・今の政府は戦争がしたいんだ
・昔、戦争が起こった寸前の状況と似ている
なんていう発言はInternet上でもよく見ますね。

経済の成熟度も、歴史的背景も違う中で状況が似ているとはこれいかに?(笑)
ホリエモンは「コストに見合わないから戦争はやらない」と言ったそうです。経済のことを突き詰めていくと彼の発言はよく理解できます。

経済的に成熟した国家が、自国をボロボロにしても何のメリットもないです。焼け野原になってまたゼロからやり直していくなんて、デメリットのほうが大きいのです。そして、経済的に世界は連携していますから、日本だけがダメージを受けるわけではないです。世界中でとても大きな損失が生まれます。戦争したくてもできないんですよ。実際に経済的に成熟した国で戦争が始まった例はないと思います。但し、集団的自衛権で自国エリア以外でドンパチやるのは、きっと政治的、経済的にメリットがあるんだと思います。

巻き込まれるかどうかと言えば、テロの標的になる可能性もあるかもしれませんが、そこは最前線に出ないで「日本は後方支援ですから」とリスクを回避するでしょうね。そして何か起こりそうになれば、経済連携している国々が国連を使って援護射撃するでしょう。
ちなみに、集団的自衛権が良いとか悪いとか言っているわけではないので念の為…。

「もし戦争が起きたら逃げますよ」
これって誰でもそうなんじゃないですか?弾が飛んできたら逃げますよね?可能なら国外に逃げるでしょう?
見捨てるつもりか?って…見捨てるという意識がそこにあるかどうかは解らないですが、隣の人の真正面に飛んでくる弾のことなんて誰も気にしていられないでしょう?
じゃぁ愛国心だかなんだか知らないけどそれを盾にして、生きたいという本能を押し殺してみんなで死にましょうってのが正しいことなんでしょうか?「戦争を見たくないから、戦争が来る前に死にたいんです」ってなんざましょ?(笑)

この件に限らず思うのは、様々な問題に対して日本人はとても感情的な反応をしているということ。実際にはあり得ないようなリスクで不安を煽り、感情を表に出してギャーギャー騒ぎ立てる。
日本人から見れば、お隣の大国の民衆がそんなイメージなのかもしれませんが、客観的に見れば、日本人も全く変わりませんよね。同じ人種と言ってもいいくらいです(笑)

経済や歴史、各国の都合を冷静に分析した時に、すぐに大戦争が始まるなんていう結論に結び付けなくてもいいかと思います。嫌な言い方ですが、もし本当にそういうリスクがあるのであれば、真っ先に情報を入手できる1%の方々が損をしないように行動を起こします。金融業界も一斉に反応すると思います。


みなさんは緑茶を召し上がりますか?
私は仕事柄ほぼ毎日緑茶を飲んでいます。仕事柄、とても美味しい緑茶を頂いています。

緑茶というのは、単位面積当たりの売上の約半分を農薬代が占めます。
低農薬に取り組んでいる方はその限りではありませんが、苦労して無農薬に取り組んでも、その分掛かった人件費や培ってきたノウハウなんていうのは、コストには反映されないことが多いです。

海外では健康ブームも手伝ってか伊藤園は好調のようですが、日本国内で消費される緑茶はどんどん減り、緑茶の抽出技術が上がることで加工原料用出荷も減りました。実際にお茶生産者は青息吐息で、年々生産者数は減少しています。
ホッと一息…という時におせんべいを食べながら緑茶を飲むという文化は廃れつつあるんですね…。
需要があるから生産する…これビジネスの基本だと思いますが、もし緑茶生産を受け継いていく人たちを生かしていくなら、国内需要だけでは無理だと思います。

果樹やお茶のように樹木というのは、その場所にずっと植わってますから土作りがしにくいです。葉っぱが落ちて土に返る…なんていう循環を期待してしまうんですが、その肝心の葉っぱを収穫してしまいます。その結果、土壌はどんどん悪くなり、その結果、病虫害が多くなります。夏場には当然虫が発生しやすいですから、農薬を完全不使用というのは相当な努力が必要です。葉っぱを成長させるには窒素…なんていうことをやっている生産者も多いですから、必然的に病虫害は凄まじいんですよね。

ただ、窒素が多いということは、うまく光合成してあげれば、吸い上げた窒素のほとんどを旨味成分として固定することができます。
この写真は、鉄を供給して、旨味成分テアニン(アミノ酸)が多くなった掛川茶です。玉露が美味しいと言われるのは、このテアニンが多いから。お茶に含まれる遊離アミノ酸の半分を占めるのがテアニンです。

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鉄と農薬を同時に散布することで、農薬量を半分以下に減らしても農薬の効果性は変わりません。実は、農薬を減らせたというだけでなく、その減農薬した費用の全てが生産者の利益になっていきます。品質を上げながら、コストダウンも行っていける。これからの世の中に必要な技術は、きっとこういうものなのだろうと感じています。

現在、鉄を散布している生産者は約250軒。様々な袋に入ってこのお茶が消費者の元に届けられています。みなさんも知らないうちに鉄入り緑茶をお飲みになっているかもしれませんね。
待ち受け状態で着信があると…固まります…

iPhone6、買いますかね~

ミトコンドリアって知ってますか?

Wikipediaによると…ミトコンドリア

ちょっと難しいですね。簡単に言うと呼吸からエネルギーを生み出す器官です。動物でも植物でもこれを持っています。

私はミトコンドリアとか代謝の専門家ではないのですが、鉄なんていう資材を扱っているとどうやら避けて通れないようです。呼吸というのは、酸化還元反応を繰り返してエネルギーを作り出すことです。酸化して還元する…酸素(電子)を掴んで、離してを繰り返すことができる安定的な元素が鉄なのです。

 


植物の場合、鉄は土壌から吸い上げます。もちろん土壌中の鉄はそのままでは吸い上げられませんから、根酸を出してミネラルを溶かします。溶かした金属を吸い上げるのです。植物は土中から鉄を吸い上げたいんですが、利用できる鉄が少ないんです。

そこであえて供給してあげます。信じられないくらいごく僅かでいいです。それも植物が利用しやすい形態で必要としているタイミングで与えることに意味があります。植物生理に適ったタイミングです。

 

当然ですが、植物は元気に代謝を行うようになります。栄養分や抗酸化物質の合成能力が通常より上がりますし、硝酸態窒素も消費されるので硝酸態窒素測定限界以下なんていう現象が起こります。そして、結果的には、腐らずに枯れていくような鮮度保持がしやすい農産物が出来上がります

野菜のデータは色々と問題があるので出せないんですが、花卉類なら…。

収穫後40日後のバラです。通常は15日程度が限界。吸水率も70-80%が一般的ですが、なんと吸水率100%。満開の期間が継続します。これは花屋さんにとっては良いことなのか悪いことなのか…日持ちしちゃうんですから…。ただマーケットに対して安定供給していく立場で考えると、非常に良いことだと思います。

※花は食べないから化学物質OKだなんて言わないで下さいね(笑)
何も知らない人が見ればちょっと異常な印象を持たれます。でも、人間が環境を整えてあげているだけなのだと解ると安心できますよね?
犬を飼う時に水槽を用意する人はいないでしょう?
人間がやるのは環境を整えること。
植物が一番自然に生きられる環境を作るのが農業だと思っています。そうすると、勝手に生産物は理想的な状態になっていくのです。

 

人間が考える商売は、もはや地球や生物の都合なんて考えてません。付加価値なんていうものを追いかけるあまり大切なものを失いつつあります。土壌のこと、植物のこと、生物のことをもっと理解すれば、汚染を最小限に抑えた生産活動を行うことが可能なのです。自然の中で起こっている現象を分析していくと、人間がエコだとか自然に優しいなんて言っている方法がいかに自然の理に反しているかが解ります。堆肥や微生物、有機JAS資材を使用しているから安全とか安心なのではなく、それすらも自然とは異なること(単なる売り手の都合=ビジネス)をやっているのだということにそろそろ気づかなければなりません。


(
Facebookノートより)