Facebookノートと表題を変えてみました。
ちょっと内容追記しています。
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韓国の代理店が電話掛かってきました。
『大きい消臭の案件があるから方法を教えて欲しい』とのことでした。
聞いてみれば、豚糞の消臭をしたいとのこと。
『そんなの簡単だけど、消臭だけじゃなくて、腐植化して農業利用できないの?』
もったいないと思って先方にその気があるか確認してもらいました。
『運搬中の臭いが消えればそれでいいそうです。運搬経路の沿道住民からの苦情が凄いんだそうです。』
運搬中ってのが気になります。豚糞を運搬するの?一瞬で通り過ぎるのにそれで物凄いクレームが入るの?
『苦情が出る程臭うなんて考えられないんだけど…本当に豚糞?』
先方に確認してもらいました。
『正確に言うと豚糞じゃないみたいです。メタン発酵させた後の残渣だそうです。』
それなら解る…確かに息ができなくなる…。
『メタン発酵終わらせる時点で鉄投入すればそれだけで臭いは消えるからね』
『それ別の場所で堆肥化するの?運ぶの大変でしょ?』
『いや、堆肥化しないみたいです。』
『へ?じゃぁ我々で農業に使っちゃおうよ!』
『どのくらい量あるのかな?』
翌日、代理店から電話が掛かってきてこう答えてくれました。
『量が分かりました。年間500万トンあるそうです!でも堆肥化するつもりはないみたいです。』
『えええ?貰えないの?タダとは言わず、有価物で格安で買っちゃってもいいでしょ?いったいどこ持ってくのさ?』
消臭案件だとしても相当量なのでビジネス的にはOKなのですが、せっかくだから循環モデルを作ってあげようと思ったんですが、回答を聞いて愕然としました。
『全部、海に捨ててるそうです。』
『ええええええええええ500万トンだよ?全部?嘘でしょ?』
国民にはリサイクルしてますなんて言いながら、メタンガス採取後の残渣をどう処理するか試行錯誤した結果、一番コストが安いのは海洋投棄だったとのこと。
『それってね、犯罪でしょ…そんなことには協力できないよ』
500万トンという量を聞いてニヤニヤしてしまったんですが、さすがに犯罪に加担はできないです。韓国で何に使っているかなんて知りませんって知らんぷりもできるんでしょうが…。残念ながらこの案件はCLOSEです。
「日本は堆肥で農業利用しているでしょう?」そんなこと言う方もいらっしゃいますが、実は日本でさえも、家畜糞尿なんて全部利用できていません。一番の農業規模を誇る北海道でさえも使い切れません。海外案件なんて規模が違います。そして今後益々生産量は増えていく。みなさん、プラントを作るのが好きですからね。お金抜き放題ですから。その後の残渣の処理のことなんて口にも出さず、リサイクルのプラントなんだから建設して当たり前みたいなことが起こるわけです。あ!海外の場合は再利用というよりも捨てることが前提だと思います。再利用と言っても韓国の様にエネルギー抜き取りくらいだと思います。
海外は酷いなぁ…そんなこと思ってるあなた、日本だって体裁は整えてますが、まともなことやってないですよ。エサはほとんどが輸入で生産コストは為替に左右される。肉は高く売れない。エサ代を払う資金繰りができないから排出される糞尿処理・販売を飼料会社が行ってお金を作ってあげる…なんていうケースもあるんですよ。これでビジネス継続すると思います?崩壊を何とか食い止めているという状態です。
畜産に限ったことではありませんが、もう実質的には事業が崩壊しているのに…みたいなケースは多いです。
畜産に限らず、農業も、生産・加工・流通・販売まで含めたバリューチェーンを構築し、その中で循環モデルを作らなければ、生産の現場は成立しないと考えています。
糞尿処理に対して法律は作ったけど、実状としてはだからね、今までよりもコストが下がる上に、糞尿を出さない肥育システムをみなさんに見せられればいいなと思ってるわけです。現実的にはもうスタートしてるんですが、普及させないと意味がないですから。
ただ色々現場を見ていると「糞尿が出ない方が良い」ということでもないんです。たくさんの糞尿を利用した方が農業としてコストが下がっていくというケースもあるんですよ。これはまた次の機会に…。











