文明開化の鉱山へ | 社会の窓まで ―飽くなき探求心―

社会の窓まで ―飽くなき探求心―

くだらないことに全力を注ぐ女、荒木麻由のロマンあふれる妄想全開突撃系ブログ
   
類稀なる発想力とバイタリティを遺憾なく発揮し、その真実にせまる!

喉が乾いたら、自販機でジュースを買う。
 
そのお金も、どこかで誰かが作っていて
かつてはその素材さえ誰かが探してきてた。
 
 
なんだか夢みたいなことだけど。
 
 
 
 

 
 
 
生野銀山に来てみますた。
 
 
兵庫県の朝来というところにある、生野銀山
 
807年にはじめて銀が見つかって
それから国内最大の銀山として、1973年に閉山するまで銀が採掘されていた。
 
 
一見普通の山に見えるんだけど
“銀の出ること土砂のごとし”ってなくらいに銀が豊富だったらしいんだよね。
 
鉱山なんて見たことないもんな。
 
 
 
 
 
 
鉱山の中は、年中13℃らしい。
夏は涼しく、冬はあったかいってわけだ。
 
最近涼しくなってきたとはいえ、まだ上着まではいらない。
だけど、今日は持ってきたよん!
 
やる気満々です。
 
 
 
 
 
 
鉱山ってのは、もっと愛想のないところだと思ってたけど
こんな緑豊かで綺麗なところなんだね!
まあ観光客誘致の材料にしてるのもあるか。
 
でもこの入口は福知山廃線に負けず劣らず不気味。
ここから、この山の中がアリの巣みたいに掘られてるらしい。
 
寒くてもいいように上着を羽織って。
 
いざ参る!
 
 
 
 
 
 
なんか人いる!?!?(๑º ロ º๑)!!
 
 
と思ったら人形だった。
洞窟内は空気の循環が悪くて、人力で空気を送り込んでたらしい。
なるほど。
確かに言われてみたら、そうかもね。
 
これを一日中クルクルまわすだけの簡単なお仕事かあ…。
絶対やりたくないな←
 
 
 
 
 
 
少し歩いてたら、なんか壁に穴空いてる。
写真右上ね。
60cm×80cmくらいかな?
 
江戸時代は、つるはしとかでこんな穴開けて
この穴の中這って作業していたらしい。
細身の人がしゃがんでも狭いくらいの穴ですよ。
 
 
 
 
 
 
奥に進むと、水浸しだった。
 
別に水を撒いたわけじゃなくって
地下水?だかが流れて来てるんだよね。
 
 
 
 
 
 
鉱石掘りの仕事は、こういった水との戦いだったらしい。
どんどん溜まっていく水を、地上に吐き出さないといけない。
排水に失敗したらこのフロアはもれなく水の中になって
皆様は水死体で発見されちゃうってわけだ。
 
鉱石掘りってのはお金になったのかもしれないけど
命がけでやって、こんなところで誰も知らずに事故死なんてしたら
死んでも死にきれないだろう。
 
 
 
 
 
 
昭和になると、つるはしからハイテク道具にかわって
作業もかなり効率化されてる。
 
ダイナマイトの爆破音が轟いて
衝撃でパラパラと砂が落ちてきたりしてたのかな…。
 
機械の鉄の冷たさも相まって
この空間にすごい恐怖感を感じる。
ここに3日もいたらノイローゼになっちゃいそう。
 
 
 
 
 
 
最深部は、地下880M
 
 
 
 
 
 
こうやってエレベーターで降りてきて
輸送車で作業員を現場に送り込んでたんだって。
地下作業員は200人くらい。
 
それにしても…
 
 
ずいぶん楽しそうな恰好してるね?
 
 
 
 
 
 
うさ耳の女の人。
 
女の人もいたんだね。
 
 
 
 
 
 
浮かれ気分MAX!
 
ハロウィンは渋谷だけかと思ったけど
まさか鉱山の中でもこんなことになってるとはね!
 
結構、かわいいじゃん。
 
 
 
こんなウキウキの皆様もみながら
歩くこと1.5km。
 
ついに…
 
 
 
 
 
 
生還!!!
 
 
いやあ、なんかゾクゾクしたけど
すごく興味深かったよ。
洞窟は好きだけど、ここで働けってのは私には向いてないや。
 
 
でも、日本の鉱山のなかには
今でもまだ生きてるところもあるんだよね?
今ではもっと進化した作業形態が確立しているんだろうけど。
 
いろいろ考えながら資料館を見てたら
こんなポスターをみつけた。
 
 
 
 
 
 
さっきの浮かれた人形たちはこれか!!!
 
 
なんとびっくり
銀山BOYZという、なんともギリギリな名前の
ガチの地下アイドルユニット(人形)なんて作ってたらしい。
 
あいつらみんな名前ついてたのかよ…。
 
でもよく考えたら、確かに何人かイケメンがいたな。
 
 
ちなみに、この銀山BOYZとやら。
コンセプトはこんな感じらしい。

 

 

 

 

 


めっちゃ古…(笑)

 

いや、私こういうセンスめっちゃ好きよ?♥

 

 

 

なんにせよ。

 

 

派手なところではないけれど

でも、こんな歴史があったんだって

その片鱗に触れることが出来てよかった。

 

ここはなんだか

私に訴えかけてくるものがある。