マイクロプラスチックについては、実はあまり知らなった…。けれど、もう食物連鎖に入り込んで、私達の胃袋にも入っているようだ。「知らなかった」では済まされないのだけれど、積極的に自分から知ろうとしないと、そういう情報は向こうからわざわざやってきてはくれない。
先の「動物たちの気持ち」という記事
https://ameblo.jp/ma-wind/entry-12543445356.html
で、取り上げた森井啓二著「光の魂たち -動物編ー」にマイクロプラスチックについて、興味深い記述があった。本当は興味深いなんて言ってられないのだろうけれど…。今日はそれをメモしておこう。
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今や海はゴミ箱となってしまっていて、私達はあらゆるゴミを海に流しています。福島原発の汚染水でさえ、海に流してしまっているのです。
私たちは、日々生活しているだけでとても多くのゴミを作り出しています。現代社会での普通の消費活動が、実は地球の生態系、特に海に大きな負担をかけているのです。
数えきれないほどの海洋生物や鳥が、プラスチックゴミが体に絡まったり、または飲み込んだりしたことが原因で死傷しています。米国海洋大気庁によると、海に浮遊するゴミで命を落とすイルカやクジラはとても多いといいます。
海鳥は、プラスチック片から放出される化学物質が磯の匂いを構成する分子と類似しているために、餌として誤認して食べてしまいます。その汚染率は、1962年には5%未満でしたが、2010年には80%以上に上昇し、現在では90%以上になると推定されています。そして、2050年までには99%になることが予想されています。ほとんどすべての海鳥の消化官の中がプラスチックで占められてしまい、健康被害が出てしまうのです。
海の汚染は、ゴミとして捨てられる物を買う時点で既に始まっています。
目に見えないマイクロプラスチックはどこまでも浸透していきます。ゴミのプラスチックは分解されて無くなったように見えても、ほとんど目に見えない大きさになり、食物連鎖へと入り込み続けています。
実際に、いまでは魚の稚魚の体内、天然魚や養殖魚の皮膚からもプラスチックが検出されています。マイクロプラスチックは、1ミクロン単位でどこにでも入りこめるために、あらゆるところ、あらゆる生物に浸透しているのです。
私たちが衣服を洗濯するだけでも、海は、見えないほどの大きさのマイクロプラスチックによって汚染されてしまいます。洋服を洗う時に発生する、衣服から離れた極小のマイクロプラスチックが河川へ流れ込み、海の生態系に影響するのです。
洗濯だけではなく、顔を洗っても、歯を磨いても、ボディソープで身体を洗っても、マイクロプラスチックが垂れ流され、環境は汚染されていきます。
あるメーカーのスクラブ洗顔剤は、たった1本で30万個のマイクロプラスチックが含有されています。海外では自主規制が始まっているものの、日本では普通に使われています。もちろん企業側も環境への影響は知っているはずです。あなたが顔を洗うたびに、地球が汚染されていく。
マイクロプラスチックは有害化学物質も引き付けやすく、食物連鎖に入っていきます。ドイツではすでにビールの中からもマイクロプラスチックが検出されています。ビールを飲みながら、プラスチックも飲んでしまう時代なのです。
さらにプラスチックに含まれるビスフェノールAは、極微量でも内分泌や腸内環境を攪乱し、癌などの深刻な健康被害を起こすことが多数の論文でも知られています。マイクロプラスチックがどのように作用するかは、現在のところ、正確にはわかっていません。でも、身体にいいわけはありません。
私たちはいまだに、プラスチックを垂れ流しています。他にも放射性物質をはじめ、さまざまなものを垂れ流し続けています。ところが、それを意識している人はとても少ないのです。
すべては、私達が買うところから始まります。そして垂れ流されたゴミは、再び見えない形の汚染となって、私達に戻ってきます。
地球を汚すことは、私たち自身を汚すこと。
そして私たちを汚すことも、地球を汚すこと。
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いきなり、「海はゴミ箱」という表現は強烈だけれど、私達はゴミ箱に住んでいる魚を食べるのだ…と気が付く。魚を食べない…という人にとっても決して他人事ではなくて、めぐりめぐって食卓に上っていることはドイツのビールが証明している。これも衝撃だ。
本当に、何を買うのかから始まるのだなぁ。それはつまり、どういう生活をするかということに行きつく。例えば、フリースを洗濯するだけでもプラスチックの繊維が海に流れて行く。それなのに、自分も含めて、私達はあまりに環境のことに無頓着だ…。
