癌を治した人々(4)ガストン・ネサーンの714-Xに救われた人たち 714-Xとは? | 私のおべんきょうノート(ma-windのブログ)

私のおべんきょうノート(ma-windのブログ)

何でも自分で調べて、自分で考えよう。
本でもブログ記事でも、丁寧に読み込むことで新たに見えてくることがある。そういうものを少しずつメモしていこう。
分野は多岐にわたります。

 ソマチッド、そしてガストン・ネサーンを知ることになったのは、とあるブログに「完全なる治癒」(クリストファー・バード著)は必読だとあったので、読んでみたのがきっかけである。それは主にネサーンの研究がいかに妨害を受けたのかという裁判の記録だが、ネサーンが開発した製剤714-Xによって治癒にいたった患者さんたちの証言がとても興味深い本だった。癌に限らず難病といわれる疾患が完治した例もあった。

 それは、ネサーンの開発したソマトスコープという超高倍率の顕微鏡で発見したソマチッドという生命体を観察することで、最終的にたどり着いた結果だ。

 ガンの完治率75%というこの製剤が、医療業界にとって非常に脅威であったことは想像に難くない。違法な治療行為である、違法な調剤行為であるとしてネサーンは裁判にかけられ、罰金を徴収されたり、研究器具を没収されたりと、かなり露骨な妨害を受けた。故国フランスでも、そして移住したカナダでも裁判が繰り返された。最後のカナダでの裁判はネサーンの応援のために証言に立った人物が政治家だったり、現役の裁判官だったり、駐仏大使だったりと圧巻である。皆、ネサーンに命を救われた人々だ。

 そういうわけで、治癒した患者さんは本当に多くいるが、今日は

稲田芳弘著「ソマチッドと714-Xの真実」から、この714-Xというのはいったいどういうものなのかをメモしてみよう。

 

 

主にネサーン夫人が稲田氏たちに対してセミナーで解説したものからの抜粋である。(多少表現を変えています)

 

------------------ ここから

 

 副作用が全くなく、無害...。確かに714-Xの成分を分析してみると、人体を害するようなものはほとんど何も含まれていない。あまりにシンプルすぎて、なぜこれでガンが治るのかと理解に苦しむほどなのだ。だからネサーンを告発した検察官や医学界は、714-Xを「偽薬・イカサマ・インチキ・詐欺的な薬剤」と非難し、ガンが治ったというのは理性を失った愚かなガン患者にプラシーボ効果が起こったにすぎないと揶揄した。

 検察官や医学界がそう思うほどに、714-Xはどう見てもガン細胞を殺すことなどできない。だから714-Xを投与したところでガンが治るはずがないと彼らは考えたのだ。

  さて、なぜ「ほとんど水同然」と言われるほどにシンプルな714-Xが劇的な治癒効果を発揮するのかということを説明しよう。

 ガン細胞は窒素を食べて大きく成長するという性質を持っている。ガン細胞が窒素を摂取してどんどん大きくなっていくと、さらにたくさんの窒素が必要になってくる。そこで増殖したガン(腫瘍)は窒素をもっと激しく求めるようになっていく。

 ガン細胞は正常細胞からたくさんの窒素を奪い、特殊な物質を放出するのだが、その物質をネサーンは「余剰増殖因子」(CKF)と名付けたこのCKFは毒性を持っていて、免疫システムをマヒさせてしまい白血球が働けなくなってしまう。それで、免疫力が弱まってしまう。

 そこで、この悪循環を断ち切るために、ガン細胞の生存に不可欠な窒素を供給する。それが714-Xの鼠蹊リンパ注入だ。

 714-Xを鼠蹊リンパから注入すると、714-Xに含まれた微量のカンファーがリンパの流れを促進する。そしてリンパネットワークによって運ばれた窒素がガン細胞に届くと、それまで正常細胞が必要とする窒素を奪い取っていたガン細胞は、714-Xによって供給された窒素を摂取するようになっていく

 すると、今まで正常細胞が必要とする窒素を無理やり奪うことで発生していた特殊な物質CFKが放出されなくなる。そして、CFKによって働きを阻害されていた白血球が本来の働きを取り戻すことになる。このように免疫機構が正常化されていくに伴い、ガンがどんどん治癒されていく。

 ただし、714-Xそのものの効果は、たぶん半分の50%くらいだと思われる。そして残りの50%にはその他の影響、すなわちエモーショナル(情緒的・感情的)、インテレクチュアル(知性的・理知的)、そしてスピリチュアル(精神的・霊的)なファクターが関わっている。

 だから、714-Xがもたらすフィジカルなファクター以外の3つをおきざりにして、ただ714-Xを注射しただけでは半分くらいの効果しか発揮できない。もちろん714-Xだけでも約5割の方々には治癒効果が現れるが、714-Xを使って良くなったとしても、生き方・考え方が変わらなければまた元の病的な状態に戻ってしまう

 

------------------ ここまで

 

 そして、この製剤を開発するに至ったネサーンのガンに対する見方を

インタビューでの彼の話からここにメモしておこう。

 

----------------- ここから

 

 ガンの通常療法はどれも、ガンの腫瘍とガン化した細胞のみに焦点を当てている。つまり主流派の見解は、医学的に言えば、ガンに侵された体のガン細胞を全部殺すために、細胞を破壊する方法を取らなければならないと考えています。

 それに対し私の治療法は、身体の全環境の観察に基づいています。私たちの体は毎日ある量のガン細胞を産出していますが、免疫機構がそれを排除しています。私の714-Xは機能が低下したり自由な活動を阻まれた免疫機構に十分な力を取り戻させ、本来の機能を果たせることができるのです

 もし医学の専門家が私の製剤を無価値だと言うとすれば、彼ら自身の見解からするとある程度は道理にかなっているかもしれない。なぜかというと、私の製剤に細胞を破壊する効き目があるかどうかを検査しても何も見つからないからです。

 

---------------------- ここまで

 

 ガン細胞が正常細胞から窒素を奪い取るという話は、この本で初めて知った。これもソマチッドを観察することでわかったことなのだろうか。そして、重要なことは、エモーショナル、インテレクチュアル、スピリチュアルな要素がカギを握るということだ。この話は先の松野先生の話に通じるのではないだろうか。ネサーンはこれらの要素の重要性を実際にソマチッドの挙動の中に見ているようである。

 この稲田氏の本は450ページもあって、しかも、どこもかしこも重要なことばかりが書かれている。稲田氏とその仲間が直接にネサーン夫妻を訪ねて、セミナーを聞き、実際にソマトスコープを覗き、ソマチッドをその目でしっかり見てきた記録である。まだまだ、書きたいことがたくさんあるが、それはまた別の機会に、違う観点からメモしよう。