木と火と土 | 192のブログ

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日々の出来事や発見、思う事などのんびり書いて行けたらと思います

昨晩から今朝まで
登り窯の体験をさせてもらいました
深夜0時の山道ドライブほど
怖いものはないですね

朝までもつかな?と不安でしたが
なんのその!緊張と興奮でちっとも眠くなりません


私たち以外の人はほとんど毎日作業されているので
代われるならと思ったものの、何もできなかったです

2つある窯の後ろの窯を焚いていました
常に温度計と、窯の上にある穴から
出る炎の長さをみながら温度をみます
声がかかると
窯の前へスタンバイ
右、左両方の窓から薪を投げ入れます
右と左のグループに分かれて
交合に窓を開け、閉め、また開け・・・
声を掛け合いながら
開けます!閉めました!よっしゃ
次の準備をして、待機場所へ
この繰り返し

薪は太い薪、細い薪にわけて
その時の温度に合わせて組み合わせ
薪の束は一週間で約450束ほど使うことがあるそうです
それを運んだり、束から解いたり
重労働です

だんだん慣れてきて
薪を焼べる作業や、窓を開ける作業を
させてもらいました
投げた薪はまっすぐ入らないと
薪が窯の中の作品に当って
割れてることもあるので
慎重に手早く

作業は顔や身体に近いところに炎があり
窯に焼べる窓に入れ損なった薪を
手で突こうとしたら、大やけどします
常に危険と隣り合わせ
そんな緊張が続きます


薪を入れたあとは煙突から二メートル近く炎があがります


夜が明けてきました


すっかり明るくなった
5時すぎ
鳥たちが鳴き始めました

夜明けのコーヒーめちゃおいしかったです

ほんとに貴重な体験をさせていただきました
まさに人間と自然の作り上げる芸術

なんでもできるこの時代に
昔からの方法で、知恵と時間を使って
身を削ってでも
これでないとっていう
すばらしいものを追求してるって
尊いです

こんな神聖な場所に居られたことを思うと
ほんまに言葉になりません
(おおげさですがほんとに)

ひや~しかし
こんなにまでしてもらったのに
私の作ったものは・・・
お恥ずかしくて
お見せできないかもしれないです~