今日は3月11日(月)。3.11東日本大震災から13年目の日です。
思い起こすと、13年前のあの日は、娘(次女)の中学校の卒業式の日でした。
テレビの報道で、地震と津波の映像が流れ、「これは、現実なのか?」と信じられない思いでした…
さて、ブログが前回の5日(火)から、一週間も空いてしまいました。
ここ一週間のお天気は…
晴れる日もあるのですが、全体的に気温が低くて、風が吹くと特に寒い日が続いています。
この一週間、どこに出かけることもなく、特に変わったことはありません。
おかげさまで、風邪やインフルエンザなどにもかかることなく、元気に平穏に過ごしています。
インターネットや映画・TVなどを見たりして、家で過ごすことが多いのですが、
2日に1度程度、妻と買い物に出かけたり、外食も2度ほど行きました。
あっ、そうそう、8日(金)は元同僚の家にお邪魔して、3時間ほどお互いの「近況報告」を話し合いました。
元同僚は、現在も再任用で仕事をしていますが、「ハーフ」ということで、週に2日半の勤務です。
ブログを書くネタも特になく、めんどうくさかったので、ずるずると今日まで来てしまいました。
さて、今日は以前読んだ『定年後‐50歳からの生き方、終わり方』(中公新書)という本について書きたいと思います。
実はこの本、昨年の5月に第424回「未来の年表」というブログを書きましたが、同じころに読んでいた本です。
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25万部を超えるベストセラーになった本で、著者は楠木新(くすのきあらた)さんです。最近「ネットサーフィン」をしていて、この本に関連する記事を色々見たので、それについて書きたいと思います。
見出しの「黄金の15年」とは、著者の楠木新さんが主張した「造語」です。
本の内容に加えて、「ネットサーフィン」で得た情報を加えてまとめてみると…
「黄金の15年とは?」
定年の60歳から74歳くらいまでの時期のことを指す。
自立して活動することができ、かつ仕事があっても楽であり、家族の扶養義務も軽くなる時期。
また、親の介護を抱えている人も多いかもしれないが、自分のために多くの時間を費やせる人生の「ラストチャンス」。
持てる能力を最大限に発揮して生きることも、ゆったりと何もしないで無所属の時間を味わうこともできる「貴重な時期」。
「会社員人生」
前半戦(40代半ば以前)…成長・自立の段階。収入を増やそう、技能を高めよう、家も建てよう、役職も上がっていこうと考える時期。
後半戦(40代半ば以降)…老いや死も意識し、組織との距離感を考え「働く意味」について考え始める段階。仕事が役に立っているのか分からない、成長している実感が得られない、このまま働き続けていいのか、今の自分のままでよいのかと悩み始める時期。
*著者は、40代半ばの会社員人生の「折り返し点」であるこの時期を「心の定年」と呼んでいます。
「平均寿命・健康寿命・平均余命」(2019年厚労省)
・平均寿命…男性81.41歳、女性87.45歳。
・健康寿命…男性72.68歳、女性75.38歳。「健康上の問題で日常生活が制限されず生活できる期間」のこと
・平均余命…男性22.41年、女性27.45年。(60歳時点)
「60歳までの総労働時間・60歳からの総自由時間」
・60歳までの総労働時間…21歳~60歳
40年間毎月1783時間働いたとして、約7万2千時間。
・60歳からの総自由時間…60歳~84歳
60歳~74歳は1日11時間×365日×15年≒6万時間
75歳~84歳は1日5.5時間×365日×10年≒2万時間 合わせて、約8万時間
*60歳まで働いてきた時間(約7万2千時間)と、60歳~84歳の自由時間(約8万時間)は、ほぼ同じ!
「人生は後半戦が勝負」
「定年後」の「黄金の15年」が大切。若い時の成功は中高年以降まで持ち越すことはできない。一方、若い時に輝けなくても「定年後」が輝けば過去の景色は一変する。「定年後」はやりたかったことをやったり、勤めていた時代に身に着けた能力を生かすべき。「終わりよければ全てよし!」である。
「社会とつながりをもち居場所を探す」
雇用延長で元の会社で働くor新しい会社に再就職。
以前の仕事の関連のある仕事に就く。
今までの仕事とは全く違う生き方。
*仕事を続けることは、「黄金の15年」のうちの何分の1かにあたる期間を「働く」という選択でもある。
しかし、一人ぼっちの孤独な日々を回避し、合わせて経済的な面も考慮するとそういった選択も考えることが必要。
「75歳以降はどう生きる?」
70代後半になると新しい趣味などに取り組むのは容易ではない。旅行やおいしいものを食べ歩くことも徐々に日常的な行為ではなくなってくる。75歳から後期高齢者の時期は、他人の助けを借りながらどのように生き生きと暮らすかという新たな知恵が求められる。
「『死』から逆算する」
定年までの生き方は「積み上げ」型で、「定年後」の生き方は「逆算」型になる。
「健康寿命まであと15年だとしたら…」、「平均寿命まで25年とするなら…」、あるいは「今日が自分の最後の日なら…」などと考え、もし「やらなければ後悔すること」があれば、すぐにでも手を付けておくことが大切。
以上の通り、
会社員ならいつかは経験する定年。その先にある、長い「定年後」の人生をどう生きるか。還暦を迎えた自身の経験談も含む当事者への豊富なリサーチや、統計に基づく分析、はたまた映画や小説に描かれた「定年後」の紹介といった、さまざまな視点で切り込んだ内容となっています。
「黄金の15年」と呼ぶ時間を充実したものにするためには、50代からの助走が必要で、究極的には、自分の「死」を意識して逆算で考え、子どもの頃にやりたかったことや、会社員時代に培った能力を活かすよう設計してみることが肝要と説いています。
老後といっても人間の数だけ生き方があります。自分に合った自分流の生き方=主体性を持った生き方の発見こそ、老後の楽しみというものです。この本はそのための「道しるべ」として興味深く読むことができました。
長くなりますので、この本を読んでみて自分が感じたことは、次回のブログで書きたいと思います。
あっ!書いているうちに12日になってしまいました(笑)