第196回「グリーンブック」 | たけちゃんのセカンドライフ

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再任用をせずに定年退職後は自由気ままに生活をしたい。そんな私の退職前と退職後の生活を綴っていきたいと思っています。

今日28日(日)は、朝方は曇り☁ 日中は晴れ🌞が広がりからっとした陽気に。
昨日27日(土)から朝夕ずいぶん涼しくなったが、日中は30℃近くまで上がる。
まだ、外を歩き回るには少々暑い。

昨日27日(土)は、特に何もすることなく、またもだらだらと一日過ごした。
天気のせいか頭が重くて何もする気が起こらず、インターネットyoutubeで、東南アジアの国々の現状を調べたりしていた。
多くの国がコロナ以前の状況を取り戻しているようだが、まだまだ観光客は少ないようだ。

さて、今日28日(日)の午後は、「グリーンブック」を見た。
2018年公開のアメリカ映画で、2019年第91回アカデミー賞で作品賞などを3部門受賞。

これは実話が元になっており、人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、ジャマイカ系黒人のクラシック及びジャズピアニストであるシャーリー(ヴィゴ・モーテンセン)と、
運転手兼ボディガードを務めたイタリア系白人のトニー(マハーシャラ・アリ)2人が、旅を続けるなかで友情を深めていく姿を描いた作品。
タイトルのグリーンブックとは、アメリカ合衆国が人種隔離政策時代の1930年代から1960年代に、自動車で旅行するアフリカ系アメリカ人(黒人)を対象として発行されていた旅行ガイドブック。(黒人が利用できるホテルなどが記載されている)

舞台は1962年であり、人種差別的内容を含むジム・クロウ法という南部諸州の法がはびこっていた頃。
アメリカでは1950年代半ばから1960年代半ばまで、キング牧師らを中心に公民権運動が展開されていたが、公民権法が成立したのは1964年である。
今なお、アメリカにおいて、差別が無くなったとはとても言い難いが、その頃どんな差別があったのか? 旅が進むにつれ、例えば市民の安全と正義を守るはずの警察でさえ黒人に対しては理不尽な職質を行うなど、この時代のアメリカが持っていた暗黒な社会が次々と描かれる。

当初は、トニーにも差別の意識が少なからずあったのだが、旅を続ける中でシャーリーが受ける差別的な扱いに対し、次第に理不尽すぎる人種差別への疑問が生まれていく・・・

白人と黒人、教養も資産もかけ離れた2人が、カルチャーショックを経て確かな友情を築いていく。好対照な凸凹コンビなおじさん2人の珍道中は、ハートフルでコミカル。

最後の方のシーンで、トニーが友人たちにシャーリーのことを「ニガーと呼ぶな!!」と言う言葉にジンと来た・・・。

 *ニガー・・・主に英語圏において、一般に黒人を指す蔑称
大きな社会問題をテーマとして扱っているにもかかわらず、面白くて楽しくて、それでいて心に響く作品。観て良かった!!