今日は一日、どこへも外出せず、撮りためてあったテレビ番組を見ていた。お気に入りの番組の一つに、

「NHKドキュメント72時間」がある。

これは、毎回、ひとつの現場にカメラを据え、そこで出会う様々な人間模様を72時間にわたって定点観測し、偶然出会った人たちの話に耳を傾けるといった番組。
今回の番組は、"サイクリングの聖地”と言われる瀬戸内海の

「しまなみ海道サイクリングロード」であった。

 

最近、自転車の販売が好調だそうだ。帝国データバンクの調査では、2020年度の自転車販売市場は2100億円を超え過去最高を更新したそうである。
新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発出を受け、最繁忙期となる学校の卒入学シーズン。年度はじめから売り上げ大幅減スタートを余儀なくされた店舗が多かったが、
その後、長期にわたる外出自粛から気軽なレクリエーションとしても注目され、幅広い商品で例年に比べて新車販売が伸び、乗っていなかった自転車のメンテナンス需要も活況となっているようだ。

私は高校時代、友達から誘われサイクリングに目覚めた。
そしてわざわざ京都にある販売店まで自転車を買いに行った。
購入したのはブリヂストン・ダイヤモンド!! 

当時のサイクリストには懐かしい名前だろう。
 
「輪行」という公共交通機関(鉄道~船~飛行機など)を使用し、分解した自転車を専用の袋に詰めて運べるタイプ。
ブリジストンが自社の威信をかけて、技術を惜しみなく導入したシリーズであり、フレームがクロモリブデン製で、重量が約12kgと軽い、10段変速。価格は当時、約8万円ぐらいしたと思う。(当時の平均的大卒初任給1ヶ月分)

この自転車でいろいろなところへ出かけた。中でも一番印象に残っているのは、高校1年生の夏(1977年)

フェリー北海道へ渡り、小樽~札幌~千歳と巡った旅だ。

この年、洞爺湖有珠山が噴火し、札幌あたりを走っていたとき、火山灰が雨と共に目に流れ込んできて痛かったことを覚えている。

宿泊は当時ポピュラーだった「ユースホステル」

安い料金で泊まることができ、日本全国、津々浦々からやって来たツーリストたちと出会い、様々な話をできたことが懐かしい。
支笏湖ユースホステルでは、知らない者同士がグループになって、ジンギスカンバーベキューが夕食と、豪華だった。

番組を見て、しまなみ海道はサイクリングしやすいよう整備がなされ、レンタサイクルも用意されているようだ。

広島県から愛媛県まで約70キロ6つの島を巡るこの道に、いろんな人がやってくる。親子、夫婦、友人、外国人・・・ 50代や60代はもちろん70代の人たちも気持ちよく走っている。
定年退職したら自分も妻と走ってみたいと心から思った。