年末に2日ほどが降り積もったが、その後ほとんど降っていない。
ここ数年、こんな感じで一時に降っても、降り続くことは少ない

が降った朝は起きるのが「辛い」
私は、中学生の頃から特別に許可を得て、新聞配達をしていた。
毎日新聞、中日新聞、朝日新聞・・・いろいろやった。

だいたい150部くらい配っていた。朝4時頃に起き、「新聞販売店」へ向かう。まず最初に自分の配る新聞に折り込み広告を挟む。
作業が終わると自転車のハンドルの左右に新聞を入れたをぶら下げて出発する。
1軒1軒、自転車を止めては配る。が降る日はぬれないように、小脇に抱えポストに向かう。
 

道路は平坦に見えるが湾曲している
注意して自転車を止めないと倒れてしまう
時々、突風が吹いたりすると自転車が倒れてしまい、の中の新聞がばーっっ!!と路上にばらまかれてしまう
の日などに、こうなると大ショック泣きたくなる」
もう一度、「新聞販売店」まで乾いた新聞を取りに行くことになる。

配達は約2時間かかり、1ヶ月の給料は当時1万4・5千円だった。
おこづかいのない自分は、このお金で必要なものを買っていた。
中学生3年生から浪人時代まで約4年半やった。

布団の中で目覚め、いつもより明るい朝は「いやな気持ち」になる。そんな朝は大抵、がしんしんと降り積もり、辺り一面が銀世界なのである。

まだ、誰も踏みしめていないの上を長靴を履いて出かける。
除雪が間に合っていないときは、そりに乗せて配ったこともある。
自分が歩いた足跡が、小学生たちの通学路になってたりする。
わざとぐにゃぐにゃに曲がって歩いたところがそのまま道になってたりするので結構笑える。

つらいこと・苦しいことが多かった。

授業中は「眠くて仕方がない」
翌日起きられなくなるので、夜は10時には寝なければならなかった。
浪人時代に辞めてしまったのは、都会では朝刊だけでなく夕刊もあったからだ。これでは勉強なんぞできない。

そんな私が、3年前から新聞を取らなくなった・・・
新聞を見なくてもネットで大概のニュースは見られる。
お悔やみ欄地域のニュース、スーパーの広告など見られないが、さほど「不便は感じない」
地元新聞は、広告ばかりが紙面を占有し、毎月2650円購読料の価値がないと感じるし、読み終えた新聞の処理もめんどうだ。

日本新聞協会のデータによれば、2020年の「発行部数」約3300万部と20年ほどで約2000万部も、2020年度の「新聞販売店」約1万5千店舗と20年ほどで約7千店舗減少した。

コロナによる広告の減少も、追い打ちをかけているようだ。
 

世界を見渡しても類い希な日本の「新聞宅配制度」

今後、はたしてどうなっていくのだろうか・・・