今日は5月16日(土)です。朝から、曇☁時々晴☀です。
一昨日14日(木)は曇☁で、ドン・キホーテにお買い物。
昨日15日(金)は曇☁時々晴☀で、断捨離したものを清掃センターに持っていきました。
そして、14日(木)には久々にNetflixで、見出しにある話題のドラマ「地獄に堕ちるわよ!」の全9話を一気見!しました。
で、今回はそれを見たレビューを!
<あらすじ>
占い師として一世を風靡した細木数子をモチーフにしたヒューマンドラマ。主演は戸田恵梨香。
物語は、戦後の極貧の少女時代から始まります。家族や生活を失いながらも、強烈な生命力で生き抜いた主人公・数子(戸田恵梨香)は、やがて銀座でホステスとして頭角を現し、クラブ経営や不動産ビジネスへと進出。さらに独自の占術を武器にテレビ界・出版界を席巻し、日本中を熱狂させる“カリスマ占い師”へとのし上がっていきます。
しかしその裏では、霊感商法疑惑、政財界とのつながり、裏社会との関係など、数々の黒い噂が渦巻いていました。
ドラマでは、記者・魚澄美乃里(伊藤沙莉)が彼女の過去を追う形で、「虚像」と「実像」の両面が少しずつ暴かれていきます。
単なる成功物語ではなく、「店を増やすたびに、人間関係も欲望も巨大化していく」という“昭和成り上がり史”であり、実在モデルをベースにした“事実に基づく虚構”として描かれています。
<細木数子の略歴>
ドラマは1946年から始まりますが、数子は1938年4月4日生まれ。3男5女、8人兄妹の四女でした。父は1945年2月に亡くなっています。
1947年(昭和22) 数子9歳
母・ミツ(ドラマでは「みね」)が、バラック小屋を改造しておでん屋「娘茶屋」を始める。
1955年(昭和30) 数子17歳 神武景気 翌1956年三種の神器
高校を3年で中退し、キャバレー「ホワイトグローブ」で働く。
(ドラマでは、オーナーの落合に売られそうになり店を辞める展開になっている)
その後、高架下で軽食・喫茶の店「ポニー」を切り盛りし、新橋にクラブ「潤」をオープン。
1962年(昭和37) 数子24歳
銀座にクラブ「かずさ」をオープン。
1963年(昭和38) 数子25歳 翌1964年東京五輪
客である大地主の御曹司(ドラマでは三田)と結婚するが、まもなく離婚。
(ドラマでは、1964年東京オリンピック景気を見越して銀座にクラブ「シンザン」「だりあ」を相次いでオープンする)
1969年(昭和44) 数子31歳 アポロ11号 翌1970年大阪万博
赤坂に大型サパークラブ「艶歌」をオープンし、「銀座の女王」と呼ばれるようになる。
(ドラマでは、共同経営者である不動産業者・須藤に騙され、多額の負債を抱える)
(さらに、須藤はヤクザ組長・滝口と繋がっており、
別の組長・堀田が数子を救うという展開になっている)
(また、1973年オイルショック頃、街角で占い師と出会い、「次に運が良くなるのは“今”」という鑑定を受ける場面が描かれる)
1974年(昭和49) 数子36歳 長嶋茂雄引退
赤坂にディスコ「マンハッタン」をオープン。
1975年(昭和50) 数子37歳 沖縄国際海洋博覧会
10億円の負債を抱えた歌手島倉千代子の後見人となる。
(ドラマでは、弟・久雄が「数子は千代子を利用して甘い蜜を吸っていた」と暴露する)
1977年(昭和39) 数子39歳 ロッキード事件
芸能プロダクション「ミュージック・オフィス」を設立。
1982年(昭和57) 数子44歳 日航機羽田沖墜落事故
六星占術の本を出版。以後、大ブームを巻き起こす。
1983年(昭和58) 数子45歳 東京ディズニーランド
政財界に影響力を持っていた陽明学者の安岡正篤(ドラマでは安永正隆)と婚姻届を提出。しかし後に、この婚姻は安岡側親族の訴えにより無効となる。
1985年頃(昭和60) 数子47歳 バブル景気
六星占術に関する本を次々出版し、大ベストセラーとなる。
1987年(昭和62) 数子49歳 JR発足
全国各地で延べ1200回を超える講演会・勉強会を開催。
1993年(平成5) 数子55歳 細川政権発足
先祖供養として勧めていた墓の購入について、「人の不幸や不安につけ込み、不当に利益を得ている」として、全国で損害賠償を求める訴訟が起こる。
2003年(平成15) 数子65歳 イラク戦争
テレビでの人気絶頂期を迎え、「視聴率の女王」と呼ばれる。
『中居正広の金スマ』にも準レギュラー出演。
2004年(平成16) 数子66歳 道路公団民営化
冠番組『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』『ズバリ言うわよ!』がスタート。
2006年(平成18) 数子68歳 トリノオリンピック荒川静香
『週刊現代』で「魔女の履歴書」(溝口敦著)が連載される。 (後に講談社より書籍化され、数子側との裁判にも発展)
2008年(平成20) 数子70歳 リーマンショック
テレビのレギュラー出演を終了。
2021年11月8日(令和3) 数子83歳 東京五輪・パラ
呼吸不全のため83歳で死去。
<感想>
まず印象的だったのは、主人公のエネルギーの強さです。
貧困、差別、男性社会、裏切り・・・ そうしたものをすべてねじ伏せながら上へ行こうとする執念が、とにかく凄まじい。 欲望と孤独が常に隣り合わせで、「この人は何を手に入れたかったのだろう」と考えさせられました。
特に、主演の戸田恵梨香の演技は圧倒的でした。 若い頃のギラギラした野心から、頂点に立った後の不気味なカリスマ性まで、声色や目つきが変化していく演技が見事でした。
また、戦後の焼け野原、昭和のキャバレー、バブル期の銀座、平成のテレビ界まで、時代ごとに画面の色味や空気感が変わる演出も素晴らしかったです。 細木数子という人物を通して、戦後の極貧時代から、銀座・赤坂での成り上がり、男たちとの関係、占い師としての成功と「黒い噂」まで、いわば「日本の裏面史」を凝縮して見せられた感覚がありました。
さらに、単なる実在人物の伝記ではなく、「人はなぜ強い言葉に惹かれるのか」「メディアはどうやって“カリスマ”を作り上げるのか」といったテーマも感じました。
そして、「成功の物語」であるはずなのに、最後まで幸福感がほとんどない。 “地獄に堕ちる”というタイトルですが、主人公は最初から最後まで、ずっと地獄の中を生き続けていたようにも感じられる、重いドラマでした。
<母と重ねて見たこと>
細木数子は1938年(昭和13年)生まれ、私の母は1933年(昭和8年)生まれ。母は細木より5歳年上になります。
私は、このドラマの主人公・細木と母の人生を重ね合わせながら見ていました。
共通点もいくつかあります。
・母子家庭で兄弟姉妹が多かったこと ・戦後の貧困を経験したこと ・シングルで生きたこと(母は30代後半で離婚)
・事業を起こしたこと(母は45歳頃から民宿業を始めた)
しかし、違う部分もありました。
・母は生涯、兄弟姉妹との仲が良かったが、細木は必ずしもそうではなかったように見えること (ドラマでは、1969年頃に共同経営者に騙され、多額の負債を抱えたことが大きな転機として描かれていました)
・母は自分には質素だったが、人への援助を惜しまない人だったこと (ドラマでは、数子は母の店を助けたり、島倉千代子を支えたりもするが、それが純粋な善意だけだったのかは曖昧に描かれています)
・母は、男に媚びるような生き方はしなかったこと
<ドラマで描かれなかったことで気になる点>
まず、兄弟姉妹たちはその後どうなったのか。 特に、一緒に仕事をしていた弟・久慶(ドラマでは久雄)はどうなったのか。
また、現在、六星占術を継承している、妹の娘・かおりを養女にした経緯も気になります。
さらに、『魔女の履歴書』で書かれていたという、「娘茶屋は表向きは小料理屋だが、裏では売春を行っていた」という話が事実なのかどうか。 私は原作ルポを読んでいないため、その点は気になりました。
このドラマは“事実に基づく虚構”とされていますが、どこまでが事実で、どこからが創作なのか、その境界も非常に曖昧です。
観終わったあとに残ったのは爽快感ではなく、「すごいものを見てしまった…」という圧迫感と、拭いきれないもやもやでした。
それでも強く印象に残る、異様な熱量を持ったドラマだったと思います。

















