社会人に必要とされる能力を、自転車でイメージしてみます。
まずは後輪、これは仕事力です。
プロフエッショナルとしてのスキルや、アイデアを生み出す発想力、さまざまな戦略を形造る構想力など、仕事全体を前に進めていく推進力(パワー)のイメージです。
でも、パワーだけでは、仕事はうまく進んでいきません。
前輪で的確に方向づけをしなければ、自転車は全然関係のない方向に突っ走ってしまいます。
では、この前輪はいったい何なのでしょうか?
答えは、人間関係力です。「コミュニケーション能力」といい換えてもかまいません。一般に、最近の若者が最も苦手とするのがこの能力ですね。
人間関係力とは、周囲を巻き込み、また同時に、周囲から助言や助けを受けながら、仕事全体を方向づける力です。
社会人生活を正しい方向に進めていくためには、仕事の力だけではなく、人間関係力を磨くことも必要なのです。
あいさつができない、笑顔を見せない、全部メールでコミュニケーション。
若者同士なら、これでもなんとかなっていたかもしれません。でも、さまざまな年代の、多様な価値観を持った人々が混じり合うビジネスシーンでは、これではとても通用しません。
このあと紹介するコミュニケーションの常識を身につけて、自転車をあなたの求める方向に進められるようになりましょう。