これは、手術で摘出した場合も、放射線治療をした場合も、経過観察をしている場合も必ずと言っていいほどある症状のようです。
私の”耳鳴り”との付き合いも、聴神経腫瘍と診断される前からなので、かれこれもう7、8年ぐらいになります。
その「変な感じ」が「耳鳴り」だとわかったのは、聴神経腫瘍と診断されてからですが、それから大小の波はありますが、耳鳴りが消失したということは一度もなく、現在まで続いています。
特に摘出手術を受けてから後は、ほぼずっと感じているのです。
最初の頃は、耳鳴りはナゼ起きるのか?とか、いつか治ることがあるのか?
治療法はあるのか?
ということを、ずっと考えていたのですが、その後年月が経つうちに、この状態に”慣れて”しまって探求もサボっています(^^;
以前にもブログに書いていますが、
従来は”耳鳴りは治らない”というのが耳鼻咽喉科のお医者さん達の中では常識だったそうです。
ただ、現在でもコレといった治療法が確立されているわけではなく、”治るかもしれない”という方向で研究が進められているというようなことを知りました。
耳鳴りが起こるメカニズムについては、様々な説があるのですが、私が読んでしっくりわかると感じたのが、新田先生という済生会宇都宮病院の耳鼻咽喉科の医師が『難聴・耳鳴りの9割はよくなる』という本の中で書かれていたことです。
残念ながら、私のように片耳が全く聞こえないケースでは対象にならないようですが、この本では、補聴器による音響療法について扱われています。少しでも聴力が残っている状態なら参考になるのではないかと思います。
でも、少なくとも耳鳴りが起こる仕組みは、わかったような気がしました。
私の場合とは異なるのですが、高齢者の方の加齢による難聴では、だいたい高音域から聞き取りが悪くなるそうですね。
低音や中音域の音の信号はちゃんと脳に送られるのに、高音域の音の信号があまり送られなくなるなるというケース。
そうなると、脳はどうやって対応するのでしょうか。
脳は、高音域の音の信号があまり送られてこない状態を感知すると、それをなんとか良く聞こうとがんばります。足りなくなった信号の強度を補おうとして、脳の活動が高まって、その信号をより強くしようと働きます。そうすることによって、脳が過度に興奮した状態になるわけです。
こうして、高まった脳の活動そのものが耳鳴りとして”聴こえて”くるという説明でした。
不足している音の信号をなんとか補おうと脳が過度にがんばった結果、耳鳴りが生じるというわけです。つまり”耳鳴りは脳で鳴っているのです。”
これも一つの説なのですが、この時、この説明が私にはすごく腑に落ちたのです。
いかがですか?
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