江戸東京たてもの園のこと
「江戸東京たてもの園」は、平成5年(1993年)に東京都が「江戸東京博物館」の分館として、小金井市の都立小金井公園の中に開設しました。
「江戸東京博物館」はJR総武線の両国駅の目の前、国技館に隣接した”巨大な下駄”みたいな建物ですね。現在は大規模改修工事中のため休館になっています。
さて、「江戸東京たてもの園」の敷地面積は約7ヘクタールと広大です。
実際に建物が立っていた”現地”では保存が困難な”文化的価値の高い歴史的建造物”をこちらに移築して、復元・保存・展示がされています。また、これらの貴重な文化遺産を次世代に継承することも、その目的となっているそうです。
歴史的な建造物の保存展示と言えば、愛知県犬山市にある「明治村」が有名ですよね。
昭和40年(1965年)”開村”と施設そのものも非常に歴史があります。現在、第4代目の”村長”は作家でエッセイストの阿川佐和子さんが務められています。
「明治村」には以前に何度か訪れたことがあったのですが、こちらの「たてもの園」は気になっていたものの、なかなか訪問する機会がなかったので、今回用事のついでに立ち寄ることにしました。
正面の建物はビジターセンターです。この建物が入園口となっています。
ちょとだけご紹介
ここは、実際に訪れて自分の眼で見るのが一番良いと思うので、ネタバレしない程度にちょっとだけご紹介します。
ひとつの見方ですが、ここにはジブリアニメ「千と千尋の神隠し」のモデルになった”建物”がいくつもあります。
例えばここ。
湯屋の「釜爺の仕事部屋(ボイラー室?)」のモデルです。
壁一面に並んだ「引き出し」からリクエストのあった薬草を取り出すシーンがありますよね。
実はここは、「武居三省堂」という”文具屋さん”です。壁に並んだ”引き出し”は筆などの文具が分類されて入っていたのでしょう。
「武居三省堂」の外観です。
そして、こちらは銭湯です。「子宝湯」とありますね。
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