耳鳴り☆ミミナリ(その⑥)(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

「耳鳴り」シリーズ6回目になりました。

書いている方はついつい熱が入ってしまいますが、読んでる方はそろそろ飽きてきますよね(笑)

「耳鳴り」も気にしていない時は何てことはないのですが、気にし始めるとやっかいです。大体、そんな時は体調がよろしくないか、仕事が忙しいとか、何かで精神的に追い詰められているか、どうせロクな状況にない時なのです(^^;

 

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 

”耳鳴り”再び

漢方薬はなかなか奥深く、数千年の歴史と膨大な種類の薬があるわけです。”表面”をかすったに過ぎない私にはまだまだ理解できていない部分が”海のように”広がっているので、こちらの方の探索もまた機会があったらしていきたいと思います。
 
さて、話は最初に戻ってしまいますが、「耳鳴り」治療の前提は、まずそれがどんな原因で起こっているのかを突き止めることですね。原因によってはピンポインで対応する治療を行って症状を改善させることができると思います。病気によっては重篤な結果をもたらすものがあるので、特に初めて「耳鳴り」を経験された方は、病院を受診して一刻も早く原因を突き止める必要があります。原因を特定できれば対処法は自ずと決まります。
 
問題は、”原因がわからない場合”と、”原因はわかったけど対処法が今のところない”ことですね。
私達のような場合は後者になります。例えば私の場合で言えば、「聴神経腫瘍の手術によって内耳と脳との情報伝達が遮断」されてしまったため、脳が入力されなくなった”音の情報”を得ようとして”過剰に反応する状態”になり「本当は聞こえない音(耳鳴り)」が”聞こえる”ようになってしまった(後段は現在の説のひとつ)。というわけです。

 

原因を知ることが治療

本当は少し違うのでしょうが、我々が患っている耳鳴りの治療法としては、「ストレスのない環境を構築してリラックスする」、”自律神経を整える”ために心理療法や行動療法などにより、「耳鳴りに対する考え方に柔軟性を持たせる」。そのた、補助的に抗うつ剤や睡眠導入剤などを用いる薬物療法を取り入れて、精神状態を安定化させることも有効なようです。 肯定的な気持ちが戻れば、耳鳴りの症状も収まっていくのではないかという考え方です。

 

社会福祉法人恩師財団済生会による病気解説の中で紹介されている”耳鳴り”の項目として、「原因を知ることが治療 知っておきたい耳鳴りのこと」というのがあります。

 

耳鳴りは、脳の反応によって起こります。つまり、改善するのも悪化させるのも脳の使い方次第です。悪化する仕組みを理解することが治療の第一歩になります(済生会解説より)。

 

騒がしい場所でも、自分にとって必要な音(例えば自分の名前など)は選択して聞き取ることができます。同じ理屈で、”耳鳴り”も意識して聞こうとすると強く聞こえてしまうのです。

 

「耳鳴りがある」 → 「意識して聞こうとしてしまう」 → 「意識すると耳鳴りが大きく聞こえる」 → 「不快」 というような悪循環に陥ってしまうので、耳鳴りを意識しない(気にしない)ために”耳鳴りの仕組み”をちゃんと理解して、自身にキケンなものではないと認識することが重要だというのです。

 

 

これはある意味”目からウロコ”でした。「耳鳴りの不快さから逃れる」ためには「耳鳴りを気にしないこと」。そのための第一歩として「耳鳴りの仕組みを理解する」ことが必要なのです。

 
<参考>