夏と「夏の葬列」(片耳日記) | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

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2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

「夏の葬列」という短編をご存じでしょうか?

作者は34歳という若さで夭折された山川方夫さんです。

確か中学の国語の教科書に載っていたように思います。

夏が近づくとこの作品のことを思い出します。

 

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 
海岸の小さな駅に降り立った出張帰りのサラリーマンが、 ひろい芋畑の向うに、一列になって、喪服を着た人びとの小さな葬列に出会う。
すると、一瞬、十数年前の出来事を思い出します。
 
太平洋戦争の末期、東京から海岸の小さな町へ疎開してきた少年(小3)と少女(小5)ヒロ子さんのお話。
2つ上のヒロ子さんは、姉のように弱虫の少年をいつもかばってくれていた。
夏のある日、海岸で遊んだ帰り道2人はお葬式の行列に遭遇する。
「子供が行くとお饅頭をくれる」というヒロ子さんの言葉に、葬列に向かって駆け出す少年。
すると、突然そこに米軍の艦載機が現れ、人々に機銃掃射を浴びせた。
芋畑に倒れこんで息を殺す少年。
そこへヒロ子さんが助けに来てくれたのだが...。
ヒロ子さんの真っ白い服は目立って格好の標的になる。
いっしょにいたら殺されると思った少年は、とっさに「向こうへ行け」と助けにきてくれた少女を、わざわざ銃撃のしたに突きとばしてしまう。
銃撃されたヒロ子さんは重傷を負った。翌日戦争が終わり、少年は彼女のその後を聞かずにその町を離れた...。
 
この作品は青空文庫に収録されているので、全文を無償で読むことができます。

 

 

学校の教科書の内容などは大概忘れてしまうものですが、この作品は鮮明に記憶に残っています。と言うか、とても短い作品ですが、衝撃的で救いようがない結末、今考えても中学生にはとても重い内容だったと思います。いったい、中学生に何を求めていたのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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