片耳ズキン (˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭⁾⁾ | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

きき耳ずきん」のお話って覚えてますか?
大抵の人が子どもの頃に聞いた、若しくは絵本で読んだなぁ、という記憶があるんじゃないでしょうか。
 
病気の母親を抱えた正直者の若者が、通りすがりに見つけた、荒れ果てた小さな観音堂を何日もかけて綺麗にしてあげると、そこに祀られている観音様が彼にお礼として古びた頭巾を与えます。
ある暑い日に、若者が暑さをしのぐためにその頭巾を被って休んでいると、庄屋の娘さんが重い病気で苦しんでいるその原因について話している声が何処からか聴こえて来ます。その声の主は数羽のスズメ達でした。その頭巾を被ったことでスズメ達の話を聞くことが出来たのです。優しい若者はその話を庄屋さんに伝え、娘さんの病気は治ります。そして感激した庄屋さんは娘を若者のお嫁さんにします。若者は美しいお嫁さんをもらい、母親の病気も治ってハッピーエンド。
 
とまぁザックりとこんなお話しでした。
思い出しましたか?
単に「きき耳ずきん」と「片耳ズキン」、語呂が似てるのでかけてみた訳では...ちょっとあります(笑)
 
こんな風に被るだけで、聴こえにくい音もスッキリ分かるドラえもんの秘密道具みたいなモノがあったら良いのになぁと、今では心底思います。
 
前回も触れましたが片耳というのは、両耳健聴な人(かつての私も)には想像もつかない不便さがあり、そのせいで人間関係がうまくいかなくて精神的に苦痛を感じる事が少なからずあります。
この若者の様に真面目で、他の人とうまくやって行きたいと考える優しい人ほどその傾向があるのではないでしょうか。
もし自分が片耳だったら、と考えるとココロに「ズキン」と来ませんか?
 
通常の補聴器は片耳難聴(一側性難聴)には役に立ちません。だって音をいくら増幅しても、それを脳に伝える神経が切断されているからです。
 
聴こえない側に装着した補聴器型のマイクで拾った音を、聴こえる方の耳に転送する「クロス補聴器」というのがあって、コレは使えそうですが、音を拾う側の機器とそれを受信する機器はそれぞれ10万円以上もします。
つまり、合計で20万円以上も!
障害者として認定されていない片耳難聴者には何の補助もないので、高くてとても手が出ません。
 
(もっと安価に解決する方法がないかと日々いろいろ試していますが、ちょっと良さそうなモノを見つけたので、また後日、ご紹介します!)
 
お金をかけずに解決する方法が何か無いかと思っていたら、私が住む町の役所窓口でこんなモノを見つけました。
 
聴こえないのを機器等によって何とか聞こえるようにするのでは無く、聴こえないことを周りの人達に伝えて、助けてもらうという方法です。
周りの人達の理解を得るだけで、お金をかけずにこの問題を解決出来そうです。
みなさんはどう思われますか?
 

このカードを提示し、自分の都合の良いコミュニケーション方法を伝えて助けてもらうのです!
その為には健聴者を含めた社会全体で認識を広める必要があります。