リアルタイムでは手術後5日目の朝を迎えました。プレドニンという手術後定番のステロイド剤を点滴(のち内服)されるのですが、このせいか夜よく眠れずダルい感じです。まぁ、その他は痛いところもなく、点滴棒なしでフラフラ動き回ることが出来ます。
さて、やって参りましたICUの夜。午前中に手術を始められた方は明るいうちにICUに入るのですが、午後3時開始の私は当然夜です。夜は辛い。
手術の様子はまだ詳しく聞いていないのですが、家族の話では午後9時ごろ終わったようです。約6時間。事前に色々聞いていた情報よりずっと短いです。術前説明でも4時間の予定だけど延びるね、と執刀医の先生には言われていましたが...。技術の進歩か、何にしても手術時間は短いことに越した事はありません。
手術が終わって最初に呼びかけられた時の事はよく覚えていないのですが、名前を呼ばれて、例の「目をぎゅっとして、口をうーとやって、いーって言って」とやらされました。全てクリア?だったと思います。
次に気付いたのが、多分ICU。
いろいろなものが身体に付けられているのが分かりました。両手に点滴、鼻にチューブ、尿カテ、酸素マスク、心電図の電極などなど。
とにかく寝ていることが辛い。ベッドはボコボコしていて、一定時間になると勝手に動くし(床擦れ予防)、鼻チューブは吐気をもよおします。
術側を下にできないので、私の場合はいつも左向き。途中で看護師さんたちが何度か向きを変えてくれるのですが、直ぐに左向きになってしまいました。この姿勢でも十分苦しいのですが、それでも一番楽なので。
鼻チューブは辛い。抜いてくれませんかと言うと、「それは患者さんと医療者の信頼関係を損なうことになります。我慢してください。」と丁寧に断られました。
ICUでは時間の経過がとても遅く感じます。途中で何度か時間を聞いても、「夜中の2時です。」「夜中の3時です。」とか言われます。
とにかく頭痛と吐き気が酷く(実際は何も出ませんが)、時間が空けば点滴に鎮痛剤を入れてくれるのですが、ほとんど寝られず朝を迎えることになりました。
でも、痛かったり、苦しかったりしたら我慢しないで率直に伝えた方が良いと思います。何もしてもらえる事が無くても、看護師さんとのコミュニケーションで、戦っているのは自分一人ではないと思えるからです。
この苦しいICUの中でも明るい話題が。
先に手術をされたXさんから看護師さんを通じて激励のメッセージが届きました。
自分もまだこのICUの何処かにいるはずなのに...。
とても嬉しかったし、勇気が出ました。
そうこうしているうちに、執刀医の先生が再び登場。例の「目をぎゅっとして、口をうーとやって、いーって言って」とやらされ、結果を見て満足そうに戻って行かれました。
この先生は本当に神出鬼没です。この後も何度も顔を見せられました。
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