お通夜の日 | 食道がんの夫と共に

食道がんの夫と共に

2020年10月に夫の食道がんが発覚しました。そして2022年
10月に天国へ逝ってしまいました。まる2年の闘病でした。

それまではお気軽な日常ブログでしたが、全く違い自分の気持ちを整理して落ち着かせる為のブログになってます。

お父さんが好きだった物をいれて納棺

して頂き斎場へ向かいます。


式前に義兄夫婦が施設に入ってる義母を

連れて来てくれて対面させてくれました。

理解してるのかどうかはわかりませんが

じっと顔を見ては目を閉じてます。

お父さんも義母の事を気にしてたので

連れて来てもらって喜んでるでしょう。


家族葬ですが日曜日の夕方でもあり

一家で来て頂き総勢40名になりました。

賑やかな事が好きだったお父さん、

よかったね。


式場の入口には娘達が作ったウェルカム

ボードならぬ、お父さんの写真をいっぱい

貼ったコルクボードが二つみなさんを

お迎えしました。それをひとつひとつ

見ながら涙して頂きました。


式が終わる頃、司会の方がでは最後に

ご家族様のご挨拶ですって言われます。

えっ?私が挨拶するの?聞いてないやん。

今までの涙がスッと引いて行きます。

私と娘3人と前に並ばされて、さぁと

いう時にマイクが長女の手に。

ん?何?

長女が手紙を読み出します。

小さい時からの主人との関わり

主人の多趣味の事、ケンカしながらも

仲のいい私達夫婦の事。

海が好きだったので亡くなったら

灰を海に撒いてと言ってた事。

聞いてるともう涙で身体が震えます。

参列して頂いてる方々もみなさん

泣かれてます。


いつのまにかこんなサプライズを

考えていたとは。。

葬儀屋さんにもあの手紙でみなさん

一斉に泣かれてました。

いいお通夜でしたねって言って

頂きました。


帰りも出口でそれぞれに挨拶していると

みなさんから悲しいけど暖かいお通夜

やったよとの声かけしてもらい

お父さん、娘達に感謝です。


夜は家族揃っての最後の夜です。

でもメソメソしないで会話の中に

いてるように「なぁお父さん」って

話しかけながら笑いながら思い出

話しをしてました。


さっきまであれだけ泣いてたのに今は

普通に時には笑って会話してる。

不謹慎かも知れませんし不思議かも

知れませんが、これが私達夫婦の

家族だなぁと思ってます。