エフェクター沼に入ったら通らざるを得ないエフェクターの一つだと思います。
発売当時は本当に流行っていた記憶があるのですが、当時はハイゲイン至上主義だったので、「名前も見た目もカッコいいけど歪まないなら要らない」と思った記憶があります。
今は当時ほど持てはやされているわけでも流行っているわけでもないペダルですが、ローゲインの良さが分かってきた今日この頃だったり、理想とするギタリストの葉山たけし氏やPanther氏の足元に今も置かれているのを見て、持っていたい欲が出てしまいました。
そんなSweetHoneyODですが、たまたま公式のモディファイ版を中古で見つけたのでそちらを買ってみました。
BOSSでいう技クラフト的な感じですね。
通常版をベースにローを足した音色らしいのですが、そんなに情報がありません。
オリジナル至上主義的な世界なので、イレギュラー品は邪道というような風潮があるように思います。
SweetHoneyODは
通常版(FAC)>HandWired版>>>Deluxe>>CUSTOM
という順番で流通量があるように思います。
2023年2月現在、HW版が25,000~30,000円くらい、それ以外が15,000~20,000円くらいのメルカリ相場です。
DeluxeもCUSTOMも流通量も少ないし機能強化版だと思うのですが、特に人気はないです。
定価がFACと同じだったのかもしれませんが、流通量も情報も少ないペダルは基本的に人気がないです。
そんな、各モデルの比較、
イケベ楽器のtwitterの比較動画が一番分かりやすいと思ったので、そちらをどうぞ。
人気のSweet Honeyに新しい仲間
— 池部楽器店アンプステーション (@amp_station) May 19, 2020
"Fat Bee" MOD✨が加わりました☺️
気になる4機種のサウンドの違いを試してみました~‼️
動画チェックください✨
左から#MADPROFESSOR
Sweet Honey Overdrive
"Fat Bee" MOD
FAC
HW
Deluxe FAChttps://t.co/aymOuB1QdL#SweetHoney pic.twitter.com/2jCwgIVPQW
通常版(FAC)も持っていないのでこれしか分からないのですが、確かにローゲインなオーバードライブです。
手持ちのオーバードライブと色々比較してみたのですが、良く分からなくなって「みんな違ってみんな良い」という感じでした。
ローゲインといっても、クランチでジャキジャキするには十分な歪みが出ます。
案外歪む、という印象です。
TS系よりはフラットで全体的に解像度がある感じ。
BD-2よりはゲイン少な目でザラザラ感もないという感じ。
しいて言えばOD-3が近いですが、OD-3の方が音作りの幅が広くて、万能な感じ。
こちらの方がニュアンス感があってジャキジャキ感が強く上級者向けです。ゲインを上げても潰れた感は少ないのも特徴です。
私自身(今のところ)ボリュームで歪みをコントロールしないのでピンとこない魅力なのですが、歪み系ペダルを高評価する際のコメントとして「ボリュームを絞るとクリーンになる追従性」というのも良く耳にします。
弱くピッキングすればクリーンになる、、、というのもどんなペダルでもそうなのですが、こちらは太くてウォームな感じの使いやすいクリーンになります。
裏返せば(?)ピッキングニュアンスを出しやすいとも言えると思うので、似た特製のあるBD-2のジャリジャリ感が苦手だったり飽きた人には上品バージョンとして受け入れられたという感じなのかもしれません。
流行り方もBD-2と似たものを感じます。
ちなみに、こちらのモディファイ版の説明にはシングルコイルに特に適しているとありましたが、本当にシングルコイルだと良さが何倍も出た感じで、スッと良い音になった印象でした。
ストラトには是非足元に常備したいです。
別のペダルでゲインブーストしてメインの歪みとして置いたり、こちらをブースターとして使ったり、色々な使い方がされているようで、探求しがいがあるペダルですね。
個人的には、クリーントーン作りとシングルコイルのカッティングで活躍しています。
こちらで超軽いクランチにした後、ギター側か前段のエフェクターでインプットボリュームを下げてクリーンを作ると、太くて色気のあるクリーンになります。
後はシングルコイルでカッティングに使うと良い感じの粘りが出て気持ち良さが段違いです。これが「スピード感のある」という特性なのだと思います。
単体の音色が気に入れば良いですが、ポテンシャルを完全に発揮するにはアンプや他のペダルのセッティングを極める必要があるので、最初の1台にはオススメはしにくいです。FAC版だとしても高いです。
BD-2かOD-3を基準にしてしまえばメイン歪みとしてのオーバードライブはそれ以上のものはないような気がします。
Sweet Honey ODに辿り着くのは上級者になってからか、エフェクター沼にハマってから、というイメージ。
足元に置いてテンションがあがるペダルかどうかが大事な要素とも言われています。
そして、足元に置く満足感は随一だと思います。