ESP Snapper-620MM | 酔弦庵

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ニューメインギターです。

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市販品とは違う仕様(いわゆるオーダーというやつです)なので普通のSnapperが知りたい人には参考になりません。念のため。
ベースにしているモデルはSNAPPER-CTM24-FRになります。


前々から思っていた理想のギターの一つの形として、
・エボニー指版
・フロイドローズ
・24フレット
・ピックアップ構成がHH
・コンポーネント系な見た目(SuhrやTom Andersonみたいな感じのことです)
というのがありました。

そんなワガママを言っているとこうなってしまいました。


万能そうなルックスで、やんちゃな妹系メタル向けギター・・・がコンセプトです。

弾き慣れたギターの要素を取り入れつつ、キンキンした音を鳴らしたい。
そのためなら「ヴィンテージサウンド」や「多彩なサウンドバリエーション」は捨てる。
という意気込みですね。

長くレスポールカスタムに慣れていた名残でエボニー指板が好きです。
ちなみに、マイ箸もエボニー製です。
ルックス的には、メイプル指板が一番なのですが、どうも弾き難いのでお預けです。残念

フレットはレスポールに近い感じに変更してもらいました。
購入当日から、やりたいことを分かってくれる反応があったのは素晴らしいことです。
まさに愛用のレスポールカスタムと同じ指板のタッチ。

UシェイプからVシェイプへ徐々に変化する独自のネックも、違和感なく単純に弾きやすいです。

フロイドローズ
これは今まで持っていなかったというのと、アームでブイブイ言わせたかったというだけです。

24フレット
最近のメインは専らPRSだったので、持ち替えの違和感をなくすためです。
フレットは多いに越したことはないと思います。音の違いは微々たるものでしょう。
22フレットチョーキングに気合を入れなくていいのは大きいメリットです。

HHのピックアップ
このあたりの条件を付け始めたあたりで、市販品ではハードルが高くなってきます。
所謂コンポーネント系ギターはSSHかHSHが主流です。
音色の幅が広くなるのは分かるのですが・・・センターピックアップが嫌いなんです。
この「何となく嫌い」がなければ市販品で良かったのに。

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ピックアップはSeymour Duncanの「SH-1n」をフロントに、「TB-4」をリアに搭載しています。
フロントはさておき、リアで「ヴィンテージ」を強調したPUを使いたくありませんでした。
(PAFが最高みたいな風潮が苦手です・・・)
ハイゲインを志向しつつ、オーソドックスな選択にしました。
好みの音色のギタリスト、PANTHERさんの使用ギターを参考にしています。
ピックアップの色も選べましたが、黒にしました。
白やゼブラのほうが良かった気もしています。

<2014/11/4追記>
フロントPUがやはりピンとこなかったため、交換しました。
そして、色もゼブラにしました。
最初のインスピレーションって大事ですね・・・。
詳しくはコチラ
<追記終わり>


EMGも迷いましたが、肝心な時に電池が切れたりすると萎えそうので断念しました。

トーンはとりあえずコイルタップにしてみましたが、これはあまり使わなさそうな機能。
PRSのコイルタップはジャキジャキして気持ちいいのですが、特性の問題なのかそんなに変化はありません。

ミニスイッチはダイレクトリアスイッチにしてもらいました。
強制的にボリューム全開のリア(ハム)出力になります。
ボリュームを下げておくことでトリッキーなスイッチングや、バッキングとソロの切り替えに便利そうです。
音量を絞ったフロントPUでバッキングをして、ソロでスイッチONにして、またOFFに戻す感じです。
どの位置に戻すかを考えてアタフタすることがなくなりますね。
ソロのロングトーンの最中などでツマミを操作して、一気に戻すような使い方もできますね。

ボリュームに手が当たりやすい弾き方をするので、誤操作防止にも役立つと思っています。
そんな意味で、期待の新機能。

それなりに普通の見た目。
尖っている箇所がゼロというルックスも重要ポイントです。


トップは5Aキルトメイプルという非常に良い杢目を使っていただいています。
バックはアルダーです。
色は何でも良かったので特にこだわりはありません。
濃い目のピンクっぽい色を想像していたのですが、どう見ても赤です。
厨二臭いダークレッドではなく、鮮やかな感じで絶妙です。

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ESPはロゴがダサいのが難点ですが、こんな感じになりました。
せめてもの抵抗をしたつもりですが、これでも残念です。愛嬌ですね。
遠目にはロゴを見せない感じを志向しました。
無駄にマッチングヘッドなのは、何となく憧れていたからです。
オーダーなのに元のモデルよりダサくなった気がするのは気のせいです。

ペグはシュパーゼル・トリムロックです。
ロック式なのにペグもロック式という謎仕様。
弦を切る長さに毎回悩む必要がなくなります。


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ネックのジョイントはプレートを使わないタイプ。
ハイポジションでもボルトオンを感じさせないのは弾いてて気持ちいい。

ESPは割高と言われますし、実際その通りです。
ただ、90年代ヴィジュアル系を聞いて育った身としては漠然と憧れるのも事実。
こだわりを詰め込んだ結果、元のモデルより不器用になったという不思議なギターです。
コンポーネント系ギターの一番の特徴である「1本で何でも弾ける」要素をあっさりと捨てたので当然といえば当然。

「中身は変形ギター」という目的は果たせた・・・のでしょうか。

仕様決めのディスカッションやら、長い待ち時間という経験は非常に面白かったです。
フロイドローズなので生音には期待していなかったのですが、とんでもない鳴りでした。うーん、さすが!
まだ遠慮しているのか、非常に万能な音がします。

自分モデルだと調教のし甲斐がありそうです。


・・・興奮して語ってしまいました。

いつものことですね。ごめんなさい。