一択で決めた席からの眺めがどんな感じになるのか

あまり考えて行かなかったので

うゎ~ きゃ~ みたいな感じで(笑)楽しかった

 

視力が落ちる一方の息子にどこまで見えるのか が

一番の懸念材料であり 案の定

舞台袖にいる若マエストロにも気付かない状態で

角度的にも私の席の方が良かったかもしれないけど

それでも長時間移動のあと居眠りせずに乗り切れたのは

さすが 大きくなったな

 

ふたりきりの移動 喧嘩したら最悪な状況

言うこと聞くんだよと言い含められて来たらしいのも

あるかとは思うけど

家にいると 自分でも嫌になるくらいの

酷い音波(声)で言い合いになってばかりだったから

息子なりに頑張っていたのかもしれないし

単純に公演が楽しかったからか 超ハイテンションで

何度頼んでも 帰りの電車で休んでくれなかった

 

 

1週ずれたらピッタシ10年前だった時のことは

よく覚えている部分と

思い出せない部分とが共存する

現地での楽しかった経験は忘れないけど

行きの電車で いわゆるワンオペで連れていた時

息子の顔を見て ひとりのご婦人が

賢そうなお顔してるわねぇ

いずれはU高かK高でしょ 楽しみねぇ

と話し掛けてくれたことがあって

U高でもK高でもないかもしれないけど

個人的にはもっと自由な共学に行って欲しいので

それはともかく

英語も数学も鍵盤も 完全に抜かれてしまった

数学は毎日苦しんでるけど それでもたった4ヶ月で

私はもう話にすら入れない

 

こんな学ばせ方して 今後の教育がどうなるかを

うっすら理解している私としては

意味あんのかね? という気持ちもなくはないが

勉強とは 未来の何かのためにするものではなく

今 この瞬間の「娯楽」である という

ある意味かなりの極論を押し付けている

 

語学も数学も音楽も すべては

今 その学びそのものを楽しむ というのは

間違ってないと思うんだけど

本人の意向と大きく違わなければ

 

 

砂被り席は大迫力で

すべての楽曲を本当に楽しめた

あまり聴き込んで行かなかった曲の方が

もしかしたら楽しめていたかもしれない

 

ただ 向きの影響か 近過ぎるためか

音が聴こえにくいなと感じた

何かあるのかなと心配になったくらい

まったくのお門違いだとは思うのだけど

記録として書いておく

「向き」と「高さ」は重要かもしれない

 

リチェルカーレ6の編成がテレビと違って

ふたりしてちょっとびっくりした

ある意味オーソドックスな編成だと思うんだけど

そのために

楽譜とどう違うんだろう みたいなガンバリは

まったくもって無理だった

だけど「音楽の捧げもの」全体に

今まで以上に興味を持ってくれたのなら

頑張って連れて行って帰った甲斐があったというもの

 

10年前 ここにまた連れて来られたらいいな

なんて考えていたのかどうか思い出せないけど

バッハの音楽が好きな人に育ってくれてよかったよ

 

なるほど ベートーヴェンなライオンさんなのね

 

来週も行かなきゃ! みたいな心持ちには

なんとなくなれなかったんだけど

オンラインでは今日がラストチャンスみたいだから

どの辺の席が残ってるかくらいは見ておこうと思う

 

私が行かなくても大盛況なんだろうけど

それは実際に行って確認すべきではないのか

という思いが残るので