レポートや作品論なんか飛び越して

ちょっとした卒論くらいは書けそうなボリュームだった

 

今の私にそんな気力も体力も無い ただただ面倒 あと

時間とは とか 夢とは とかを 今このタイミングで

まともに研究してもしょうがないと知っているので

客観性みたいのは無視して書く

正確な読みから外れてる気もするし

 

 

願った時には叶っている に関しては

まだよくわからない

ケーキ食べたいな~と目をつぶって目を開けたら

目の前にケーキが! なんて経験したことないし

そういう意味合いのことでもないんだろうけど

引き寄せとかも 結局なんにも学んでないし

 

これって 願望実現の話ってより

時間の概念のことなんじゃないかと思った

 

ファンタージエンにおいて アウリンの力を借りて

バスチアンが願いを叶えると の願いが叶うと かな

彼の記憶が 人間世界での記憶が ひとつずつ消えていく

これが一体どういうことなのか ぜんぜんわからなかった

 

彼が物語を作ると その瞬間に

その物語の内容が 過去も未来も包括して ホウカツ!

現実化する というところは

ファンタジーとはそういうものである ということ

物語の登場人物がトイレに行ったり

食事をしたりする場面が無いのはなぜなんだろう

という彼の素朴な疑問 それ私もよくわかる(笑)

これの答えというかね

 

ここから発展させて これは個人の見解だけど

時間とはそういうものである ということでもあるかなと

 

過去は存在しない 記憶の中にのみ存在する

未来は無数に存在しており

現在の自分は 未来を自由に選択できる

という理解なんだけど

 

現在の自分は 現在は というべきか

現在は 過去を内包しているわけで ナイホウ!

過去があるから 現在の自分は

適切な未来を選択できる と言えるのではないかと

 

記憶を つまり過去を 失っていくバスチアンは

望みをもつ つまり未来を選択する ことが

出来なくなっていったから

 

 

最後の夢を掘り出すところ

夢というのは つまり眠っている間 人は

別の世界にて生きていて それも複数同時に

各地であれやこれや活動しているらしく

目覚めた時に人は 今ここ の自分に戻って

あれやこれやの活動を断片的に覚えている それが夢

という理解なんだけど

 

人間世界 バスチアンにとっての現実世界に戻るためには

その世界の夢を見つけ出す必要があった

忘れてしまったら戻れない ということかなと

 

彼が掘り出した夢は

彼にとって大切な過去がたくさん詰まった1枚で

絵の内容自体がとても重要だったんだなぁと

手元に無い今になって気付いた 書きながら

 

 

以上2点は 今の私が興味あることピンポイントだったんで

特に2度目に読了してから あれこれビシバシひらめいた

のに 時間が経つと忘れてしまうんだよね だから書いとく

 

基本的には いかにも ザ☆ドイツ! な

ビルディングスロマーン であり

最後の最後で 一番大切なものは何か に

バスチアンがきちんと気付くところも良かったし

 

ファンタージエンと人間世界とのつながり

ファンタージエンに来た人間がそこで成長し

良いものを持ち帰って双方が発展する という世界観は

とても素晴らしいと思った しかしながら

2回読まないとこれを理解できなかった私って

頭が悪いのでしょうか それはしょうがないか

 

興味深かった箇所

 

イスカールナリの街で

バスチアンが学び 変わっていくところが感慨深かった

それと「いっしょ人」と「ひとり人」が

ドイツ語でどうやって表現されてたのかすごい気になる

 

アイゥオーラおばさまのあり方 というか

あぁ なるほど と いろいろ感じ入った

 

この2箇所は

子どもを産んだ後の私から興味深いのであって

文学部に所属していた時の私だったら

ふ~ん ってなもんだったかもしれない

 

本が手元に無いので Wikipedia に助けてもらってるけど

アトレイユのところ ドイツ語版に

Atréju als Bastians Alter Ego

というトピックがあって 何かちゃんと書くなら

こういうの全部読まなくてはならず

それは無理なのでやらないけど

この字面から あぁ と気付くことも確かにあるなと

バスチアンにとってアトレイユとは何か って感じで

ただ 私の興味はここではないかなと思う

 

幼ごころの君 は

die Kindliche Kaiserin

おぉぉぉ こういうの素敵って思える自分がイイ

 

この作品をドイツ語で読めない自分が残念だ

と最初思ったものだけど

読みたければ読めばいいし

いずれ苦労しなくても読めるかもしれないから

後の楽しみに取っておく

 

過去を内包した現在が未来を選択する

この認識のおかげで

瞬間毎に消えているはずの音楽に

なぜ連続性があるのか という問いに

自分なりに答えが出せた ありがとう

 

 

ぜひ今の今 息子に読んでもらいたかったが

読み切るには相当タフだし 途中いろいろあって

結局そのまま返しちゃった でもこないだ

これ読めるようになりたい って言って来た

なんとか今年中に読んでくれたら嬉しいけど

厳しいかな 時間が足りな過ぎるよね