昭和47年上半期 芥川賞受賞作 芥川賞全集 第9巻


ハンセン病という重いテーマを扱った作品だが

子供達の明るさと文体の軽さ(と言って良ければ)に

救われる。大人達の変化にも好感が持てる。


しかし、いわゆる「らい予防法」が廃止されたのは

つい最近、1996年のことだ、ということに

読んでいて改めて気付かされた。

つまりこの作品の中ではまだこの法律が生きていて、

それによって人々の行動が制限されているのである。


作品内に「わしゃ、北條民雄をうらんどりますよ。」

というセリフがあるのだが、該当すると思われる作品が

青空文庫に載っているので、後日読んでみようと思う。

北條民雄 『いのちの初夜』 青空文庫