青空文庫で見つけてしまったのだから、読まないわけにはいかない。


坂口安吾 「堕落論」  青空文庫

坂口安吾 「続堕落論」 青空文庫


…難し過ぎます。

難しいとは、内容が難しいというのもありますが、

読んで自分の意見をまとめる、という行為が、難しいのであります。


先に、全集に入っていた「花妖」も読んでみたけど、これもよくわからない。

新聞小説だったらしいけど、一度読んだだけでは、面白さは感じられない。


今回もまた読み逃げになってしまうなら、

ここに書かない方が良いのかもしれないけど、ひとつだけ実感したのは、


  難解な小説を読み解くには、同じ作家の評論と併せ読むべし


そう、あれです。高橋和巳の「堕落」と「文学の責任」みたいに、です。

…わかんないって。そういう課題があったんです、以前。

もしかしたら武田泰淳なんかも、そうすべきなのかもしれないなぁ。

これは!という組み合わせを見出せていないだけかしら。


評論は一見とても読みにくいし、実際に読みにくいものもあるんだけど、

小説と比べたら、意外とわかりやすいものなのかもしれない。


…いや、充分、わかりにくかったんですけどね、「堕落論」は。


でも、「桜の森の満開の下」や「花妖」に表れているモヤモヤした問題が、

この「堕落論」と「続堕落論」には少しだけ見えやすい形で表れている…

ような気がした。


いずれにしろ、小説でも評論でも、

その作品を丸ごと自分のものとして吸収するなんて、出来るわけがない。

自分の問題として浮き上がってきたものがひとつでもあれば、

その作品と「有意義な出会い」をしたと言えるのだろう。


私の場合は、「堕落論」の提示してくる問題があまりに大き過ぎて、

抱え切れません!という感じだ。

坂口安吾の小説を考えていく場合に避けて通れない評論であることは

よくわかったけど。


『国家の品格』がたくさん売れたんだから、

『堕落論』が売れるのも、わからなくはないね。