新書つながりで。
最近、文庫化されたようです。
書店にはこちらが並んでいるはず。
この本は、TBSラジオ「スタンバイ!」で
荒川洋治さん
が紹介されていたので、さっそく読んでみました。
おもしろいです。
いわゆる「悪文」の例を出して、悪いポイントを攻めてくれるので
とてもわかりやすい。言葉の使い方や文章の書き方に
興味のある方、自信の無い方、オススメです。
たまに「ふふっ♪」と来るツボが隠されているところもナイスです。
…おぉっ
中村さんは、鶴岡出身ではないですかっ!
で、例によって、私自身の感想…といっても「主題」からズレるので
あまり参考にはならないと思いますが、メモっておきます。
一番ドキッとしたところ。
よくわかっていないことを書く、読み手のことを意に介さない、
何のために書いているのかはっきりしない、というこの三大条件は、
ひとりの人間のあり方としてむしろ密接につながっているのでは
なかろうか。(ちくま新書:36ページ)
ここでの条件とは「悪文としての条件」ということ。
中村さんの言う「いい文章」とは、
自分の書こうとしていることが正しく相手に伝わる文章を指すらしい。
そもそも「書く」という行為は、
自分の思っていることを自分以外の誰かに伝えるためにするもの。
したがって、それを「書く」場合は、それを読む相手(層)を想定し、
その人に、自分の思ったことが正しく伝わるような書き方を
しなくてはならない…のではないか。
私は今まさにブログとしてこの文章を書いているのだけど、
ブログとは日記と同じで、自分の好きなように書いていいものだと、
基本的には思っている。
だけど、私自身の問題として考えると(つまりここからは私限定)、
何かを文章にして書いてブログにアップした、という時点で、
実は「誰かが読んでくれる」ことを期待しているのだから、
読んでくれた人に正しく、でも気分を害さないように、
私の思ったことが伝わるような文章を書くことが、私の責任なのだ。
うーん… まぁ、間違ってなかったな。
それともうひとつ、ドイツ語がらみで発見が。
「助詞の手抜き」という項に、こんなことが書いてある。
「ぼくが太郎をなぐる」のと
「ぼくを太郎がなぐる」のとでは痛さがまったく違う。
「着物姿もいいですね」というつもりで、うっかり
「着物姿はいいですね」と出てしまい、それがきっかけで
別れ話に発展したりしては目もあてられない。(ちくま新書:151ページ)
ドイツ語文法の決まりごとは、英語よりもずっと厳密で、かつ複雑だ。
英会話から慣らしていった私は、文法の決まりごとよりも、
とにかく自分の意思を伝えることを第一に考えて練習してきた。
でも、英語と違ってドイツ語は、文中の動詞や目的語の順番にも
厳しい決まりがあり、適当に並べれば通じるというものでもない。
特に「格変化」と言われるものは、日本語並みに難しい。
同じ「in」でも、続く名詞は、例えば薬局なら
「薬局にいる」なら3格だけど、
「薬局へ行く」では4格が来る。
もう、derでもdieでもいーじゃん! と思ってしまいがちなのだが、
やっぱダメだ。
そんなことやってたら別れ話に発展してしまうかもしれないのだよ。
日本語でもドイツ語でも、いい加減にやったら、
いい加減にやった分しか評価されないよね。人として。
やるからには、きちんとやらねば。
でも… 「zu」だと常に3格なんだよね![]()
