続いて、もうひとつの表題作、『三婆』について。




「三婆」って、誰と誰と誰のことだっけ?

おっ! いいサイト見つけた!

【歌舞伎のおはなし 三婆】

…これ、「さんばば」って読むんじゃないんだ…

「さんばば」なんだ…


昨日は「二項対立(調和)」と書きましたが、

この『三婆』では1つ要素が増えて、

「トライアングルにおけるパワーバランス:対立→調和」

というおもしろさがありました。

ただし、そのトライアングルと相対するグループも

ちゃんと設定されていて、やはり「二項対立の妙」はある。


少し前から女性の作家の作品に挑戦しているのですが、

共通して感じることは、

「女の描き方が、男性作家のそれより、ずっと厳しい」

ということです。

これまで谷崎やら大岡昇平やら読んできましたが、

そこにいる女たちは、やっぱり「男から見た女」でしかない。

「男から見た女」を、女である私が考えるのもおもしろいし、

そこから見えるのは結局は「女を見る男」なんだけど、

それを追求するには「女から見た女」という視点が欠かせませんな。


とにかくおもしろく読めます。

この文庫の中に入っている『美っつい庵主さん』もそうですが、

小難しいこと考えずに、まず楽しく読む、という姿勢でオッケー。

お奨めです。