ナオミがこう言ったということは、
「当時の日本の妻には、自由も権利も無かった」ということの
裏返しなのではないでしょうか?
この時、ジョージはナオミのことを
「女神のように崇拝すべき娼婦」であると認めています。
その前に、ジョージはナオミに
「子供を生んでくれないか、母親になってくれないか?」
「子供が出来ればほんとうの意味で夫婦になれる、幸福になれる」
と懇願しています。
これはもう明らかに契約違反であり、
ナオミが受け入れるわけがありません。
「女が母親になれば本当の夫婦になれる」ものでしょうか?
そもそも、「本当の夫婦」って何ですか?
ちなみに、傍から見れば「本当の夫婦・真の幸福」にピッタリな
『蓼喰う虫
』の斯波家でも、これは実現していません。
ジョージは当時の日本の家庭の「世帯を持つ」というスタイルに
うんざりしていて、そうではないスタイルを試してみたわけです。
だけど、彼の考えた「新しいスタイル」は「お伽噺」でしかなかった。
ジョージは
「世間のいわゆる「夫婦」というものがおもしろくない」
「なるべく夫婦らしくなく、友達のように暮らそう」としたけれど、
結果的には「飛んだ間違いに」なってしまったわけで、
そこにいるナオミは妻でも娼婦でもない、「ナオミ」なのです。
…逆かな、妻でもあり娼婦でもある、「ナオミ」かな…うーむ…
まぁ、「飛んだ間違い」でも、
最後は2人楽しくやってるようだから、いいんですけどね![]()