先の2作と比べると、あまり好みではないこの作品。
なかなか筆が進まないのですよね…


でも、こういうドギツイ作品をおもしろいと思って読んでいた時期も
あったんですよね。谷崎を読み始めた頃かなぁ。
視覚や嗅覚に訴えて来る独特の作品世界とでも言いますか。


ここでやらなければいけないのは
「なぜ私はこの作品が気に入らないのか?」
という分析なのですが、今ちょっと時間がないので端折ります。
おそらく、現在、私が抱えている問題点が、この作品からは
まったく見えて来ないからかもしれません。


舞台設定を「子どもの世界」に置いているからかもしれないなぁ。
それはそれで意味があることなのだけど、今の私としては
興味が向かない分野なのですよ。スミマセン。


『少年』では、谷崎が描きたい(だろう)世界が、
子ども達に演じさせることによって、比較的「軽く」
表現されているように思います。
これを大人でやったら、きっと伏字だらけになっていたでしょう。
「子どもの残酷性」を前提にすることによって可能になった
「軽さ」とも言えるかもしれません。


とはいえ、「恋愛」のテイストが加わらないSやMの世界って
全然おもしろくねーなー、と思ってしまうのですよ。
それを書くなら何かしら「関係性のアヤ」…アヤってどう書くの?
が入って来ないと楽しめないと思うのですが。